JR神戸線のダイヤ

朝ラッシュ時快速パターン変更(2001年3月3日)

 ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)開業にともなって,そのアクセスとなる桜島線(JRゆめ咲線)での新駅開業・増発と大阪環状線からの直通運転開始, 奈良線の一部線増(複線化)による快速増発(愛称みやこ路快速), 特急「白鳥」が運転区間分割により消滅,683系新造により特急「スーパー雷鳥」の「サンダーバード」化など,JR西日本ほかでダイヤ改正があった。 JR神戸線関連では,奈良線快速の221系化にともなう221系の一部転出により快速の113系運用の増加があった。 また,朝ラッシュ時に西ノ宮に停車する快速が増加するとともに, 御着での新快速退避が解消された。

JR神戸線停車駅

朝ラッシュ時(上り)

 今回のダイヤ変更で快速の御着での新快速退避が解消され, 快速の到達時間短縮が図られた。

 複々線の西明石以東では,内側線・電車線を普通だけが等間隔平行ダイヤで運転, 外側線・列車線で新快速快速がそれぞれ8分毎に運転されている。 快速は,姫路〜大阪で4本の新快速を退避,しかも,神戸以外はすべて相互接続しない通過待ちである。 神戸でも快速新快速とは別ホームで乗換えには階段の上り下りが必要である。 (退避パターンは下図のとおり。同図で西明石以東は普通を省略。)

 また兵庫以東では,快速は半数以上の駅に停車するうえ,神戸と芦屋で新快速を退避するため, 西ノ宮までは内側線を退避のない平行ダイヤで運転される普通のほうが運転時分が短く, 普通よりも遅い快速という中途半端な存在となっているのは従前通りである。

 普通は加古川発と西明石発をあわせて, また,JR東西線直通も含めて西明石以東約3分間隔で運転されている。 JR東西線直通が入って尼崎以東で穴があくところにはそれを埋める形で尼崎発着の普通が設定され, 等間隔運転が確保されている。

朝ラッシュ時運転間隔
大阪尼崎西明石 加古川姫路
新快速8分
快速(外側線)8分
普通3分8分-
普通JR東西線直通および尼崎発も含む

朝ラッシュ時ダイヤパターン

昼間時

 複々線の大阪〜西明石では新快速が外側・列車線を走行するほか, 快速も芦屋〜東灘(信)のみで外側線を走行する。 これは,快速を芦屋〜東灘(信)で外側線走行させることにより芦屋で普通快速と同時発着させ,芦屋での普通の停車時間を短縮し, 三ノ宮で新快速普通がほぼ同時に発着して相互接続するためである。

 快速のそのほかの区間と普通全区間が内側線・電車線走行である。 また,普通の半数が尼崎からJR東西線に乗り入れているが, JR宝塚線直通普通と尼崎で相互接続して,普通の運転頻度を確保している。

ダイヤパターンは下図のとおりである。

1時間あたり片道運転本数
大阪尼崎西明石 加古川姫路
新快速4本
快速4本2本
普通4本-
普通東西線直通-4本-
普通宝塚線直通4本-

昼間時ダイヤパターン

夕ラッシュ時(下り)

 昼間のダイヤパターンをベースにしているが,内側線快速は複々線全区間で内側線走行である。 この時間帯は三ノ宮で新快速普通は相互接続していないが, 神戸で新快速快速が相互接続している。

 普通は昼間と同じくJR神戸線JR東西線直通と JR宝塚線〜大阪・高槻方面の普通が尼崎で相互接続しており, 本線普通と交互に運転されている。

 大阪発の快速が約30分ごとに3本が外側線走行で追加される時間帯と, 大阪発の新快速が15分ごとに3本追加され,パターン分とあわせて新快速7.5分間隔となっている時間帯がある。 複線の西明石以西では大久保・土山・加古川で快速新快速を退避するため,停車時間が長く, 西明石以西での新快速快速の混雑度を考えると非常にアンバランスなダイヤとなっている。

1時間あたり片道運転本数
大阪尼崎西明石 加古川姫路
新快速4+α本
快速(外側線)0+α本
快速(内側線)4本
普通4本-
普通東西線直通-4本-
普通宝塚線直通4本-

夕ラッシュ時ダイヤパターン

ダイヤの変遷    JR西日本    神戸鉄道資料館