JR神戸線のダイヤ

昼間ダイヤパターン変更・新駅開業(2008年3月15日)

 2008年3月15日にJRグループでダイヤ変更が行われた。 全国的な変更としては夜行列車(ブルートレイン)が大幅に削減され,「なは」・「あかつき」,「銀河」が廃止, 2往復あった「日本海」と「北斗星」がいずれも1往復となった。

 大阪近郊では,城東貨物線を複線化,非電化区間の電化などを行うとともに駅を新設して旅客線化する「おおさか東線」(新大阪〜久宝寺)のうち, 放出〜久宝寺が開業,ほかに3駅が新たに開業した。

 JR神戸線では,鷹取〜須磨の間に建設されていた新駅が「須磨海浜公園」として開業(普通列車のみが停車), 昼間の須磨折返し普通のうち半数が西明石までの運転に復活するのに伴い,ダイヤパターンに変更があった。

 今回のダイヤ変更から,321系がJR東西線直通にも運用されるとともに, 朝夕ラッシュ時に奈良〜(大和路線)〜久宝寺〜(おおさか東線)〜放出〜(学研都市線)〜京橋〜(JR東西線)〜尼崎で直通快速が223系4連×2の8両で運転され, これまで207系のみであったJR東西線・学研都市線でも321系と223系が走るようになった。

JR神戸線停車駅

朝ラッシュ時(上り)

 複々線の西明石以東では,内側線・電車線を普通だけが平均4分間隔の平行ダイヤで運転, 外側線・列車線で新快速快速がそれぞれ8分間隔で交互に運転されている。

 新快速8分間隔運転時間帯は, 新快速だけでなく快速も223系により130km/h運転されている。 (退避パターンは下図のとおり。同図で西明石以東は普通を省略。)

 普通は加古川発と西明石発をあわせて, また,JR東西線直通も含めて西明石以東で平均4分間隔で運転されている。 JR東西線直通が入って尼崎以東で穴があくところにはそれを埋める形で尼崎発の普通が設定され, 等間隔運転が確保されている。

 須磨海浜公園駅の開業に伴う普通の運転時分延伸にあたっては,西明石〜須磨でスジを繰り上げることで, 鷹取以東のスジを従来どおりに合わせるようにしている。 大久保発および加古川発についても西明石でやや余裕があった停車時分を削ることで辻褄を合わせている。 外側線を走る新快速快速は殆ど従来どおりのダイヤである。

朝ラッシュ時運転間隔
大阪尼崎 西明石加古川姫路
新快速8分
快速(外側線)8分
普通4分8分-
普通JR東西線直通および尼崎発も含む

朝ラッシュ時ダイヤパターン

昼間時

 複々線の大阪〜西明石では快速普通が内側線・電車線走行, 新快速が外側線・列車線走行である。 新快速普通は別線での走行ながら大阪,芦屋と三ノ宮の各駅で相互接続している。

 普通は,JR神戸線JR東西線直通と JR宝塚線〜大阪・高槻方面普通が尼崎で相互接続しており, 本線普通と交互に運転されている。

 今回の変更では,須磨海浜公園駅の開業に伴う普通の運転時分延伸と, これまで全て須磨折返しであった本線普通の半数を西明石まで延長することによる須磨駅での折返し支障の関係で, 元町〜西明石で綺麗な15分ヘッドとならずにダイヤパターンが乱れたものになっている。

 ダイヤパターンは下図のとおりである。

1時間あたり片道運転本数
大阪尼崎須磨 西明石加古川姫路
新快速4本
快速4本2本
普通4本2本-
普通東西線直通-4本-
普通宝塚線直通4本-

昼間時ダイヤパターン

夕ラッシュ時(下り)

 昼間のダイヤパターンをベースにしているが,三ノ宮で新快速普通は相互接続せず, 神戸で新快速快速が相互接続している。

 普通は昼間と同じくJR神戸線JR東西線直通と JR宝塚線〜大阪・高槻方面普通が尼崎で相互接続しており, 本線普通と交互に運転されている。

 15分ピッチの基本パターンに大阪発の快速が外側・列車線走行で追加される時間帯と, 大阪発の新快速が15分ごとに4本追加されて 基本パターン分とあわせて新快速7.5分間隔となっている時間帯がある。

 今回の変更では外側・列車線走行の快速2本のうち1本目のスジが15分繰り下げられている。 普通の須磨海浜公園停車による運転時分増は, 須磨で快速を退避するものについては退避時間内に収まり, 快速を退避しないJR東西線直通については須磨〜西明石で1分程度の変更があるが, ダイヤパターンに変更はない。

1時間あたり片道運転本数
大阪尼崎 西明石加古川姫路
新快速4+α本
快速(外側線)0+α本
快速(内側線)4本
普通4本-
普通東西線直通-4本-
普通宝塚線直通4本-

夕ラッシュ時ダイヤパターン

ダイヤの変遷    JR西日本    神戸鉄道資料館