国鉄時代のダイヤ

113系関西線色快速  1986年11月1日,国鉄として最後のダイヤ改正が行われているが,大阪環状線ではそれまでのダイヤが踏襲され,大きな変更はない。
 当時は西九条における梅田貨物線梅田方面〜大阪環状線天王寺方面との直通運転ができる配線ではなく,また,天王寺でも関西線〜阪和線の短絡線もなかったため, 大阪環状線内を各駅停車で運転する列車のほかは,昼間に関西線直通快速 (のちの221系化のときに大和路快速の愛称がつけられる)が運転されているだけであった。 そのため,他線区のダイヤの影響を受けず,等間隔で単純なダイヤである。

 なお,関西線直通快速は関西線湊町〜奈良が電化された1973年10月に休日昼間に,翌1974年7月から平日昼間にも独特の関西線色113系運転されるようになった。

写真:大阪環状線を走る関西線色113系直通快速


大阪環状線の停車駅

朝ラッシュ時

 朝ラッシュ時は全区間3分15秒間隔で各駅停車タイプの列車のみが環状運転されており,区間運転もない単純なダイヤである。
 桜島線ではおよそ6分間隔で線内折返し運転を行っている。

朝ラッシュ時ダイヤパターン

昼間時

 天王寺〜京橋〜大阪では,10分間隔の環状列車, 20分間隔の天王寺〜京橋〜大阪の区間運転列車とこの区間は各駅停車の関西線直通快速をあわせて各駅で概ね5分間隔となっている。
 大阪〜西九条〜天王寺では,環状列車が10分間隔, 快速運転関西線直通快速が20分間隔。
 運転本数は下表とおりである。快速運転でも大阪環状線内では途中駅での追い越しはない。

 桜島線は工場地帯への通勤輸送がメインであるため昼間の利用客が極端に少なく,103系6両編成が30分ごとに線内折り返し運転されているだけである。

1時間あたり片道運転本数
天王寺京橋 大阪西九条天王寺
関西線直通快速3本→奈良
環状6本
区間運転3本
西九条桜島
桜島線普通2本

昼間時ダイヤパターン

夕ラッシュ時

 夕方ラッシュ時は全区間3分45秒間隔で各駅停車タイプの列車のみが環状運転されており,区間運転もない単純なダイヤである。
 桜島線ではおよそ10分間隔で線内折返し運転を行っている。

夕ラッシュ時ダイヤパターン

2002/04/13作成
ダイヤの変遷   JR西日本   神戸鉄道資料館