神戸市交6000系

概要

西神・山手線6000系  神戸市交通局6000系は,神戸市営地下鉄としては海岸線5000系登場からから18年ぶり,西神・山手線としては3000系登場から26年ぶりの新形式車両である。 既存車と同じくアルミ車体であるが神戸市交通局としては初めて無塗装となり,前面形状や窓配置など一新されたデザインとなり,次のような特徴を持っている。

19m級アルミ無塗装車体
アルミ無塗装車体をベースに,前面下部や側面ラインに神戸市営地下鉄「緑のUライン」のイメージカラーであるグリーンを取り入れている。
車体の車番表記は神戸市電の伝統を引き継ぐ字体。
側窓は扉間が3連窓となっており,3連窓の中央と車端の一部固定窓,その他は1段下降式で,日除けは巻き上げカーテンとなった。
両開き扉が片側3ヶ所,扉開閉予告チャイムを設置。
VVVF制御(1C4M)
1C4M方式のVVVF制御装置で3M3Tの編成となった。
SiC素子を適用した可変電圧可変周波数(VVVF)インバータ制御で,回生ブレーキ優先遅れ込め制御のブレーキとあわせて,より一層の省エネルギー化。
郊外区間での連続急勾配に備えて,抑速ブレーキにも対応。
車内案内表示装置
各車内千鳥配置3カ所の扉上に液晶案内表示装置を2面ずつ設置し,行先や現在走行地点などの案内表示と広告などの表示を分離。
ATC/ATO装置
ATC(自動列車制御装置)は,高周波連続誘導受信により車内信号機で信号を表示,連続速度照査により速度超過時には制限速度以下に自動的にブレーキが動作。
ATO(自動列車運転装置)は,運転台で出発押しボタンを押すことにより,起動〜定速運転〜駅定位置停車まで自動で制御装置およびブレーキ装置を制御。
冷房装置
集約分散型で,各車に大型2台の冷房装置。
ラインフローファンも搭載。
運転台
デスクタイプの運転台で,2ハンドル横軸前後操作式のマスコンおよびブレーキハンドル。
速度計など各種計器表示と車両各機器のモニタなどの表示の2面の液晶画面。

 2018年3月に第1編成が搬入され各種試運転や乗務員習熟運転,1999年2月9日・10日に一般向け試乗会を実施し翌週2月16日から営業運用を開始。

 以降,2022年度までに28編成を新造し,当初から神戸市交通局所属であった1000系から3000系を全編成置き換え, さらに2020年6月1日に北神急行電鉄から編入した7000系車両も2023年度までに全編成を置き換える予定。(神戸市交通局令和2年度予算説明書による)


編成

 車両番号下二桁は既存車からの通しで29からはじまる。

6000系編成表 (←西神中央−−−新神戸−谷上→)
6100 6200 6300 6400 6500 6600
Tc1M1M2TM3Tc2
CPVVVF
SIV
VVVFVVVF
SIV
CP運用開始
6129622963296429652966292019年 2月
6130623063306430653066302019年 2月
6131623163316431653166312019年 5月
6132623263326432653266322019年 7月
6133623363336433653366332019年 9月
6134623463346434653466342019年11月
6135623563356435653566352019年12月
6136623663366436653666362020年 2月
6137623763376437653766372020年 4月
6138623863386438653866382020年 5月
6139623963396439653966392020年 6月
6140624063406440654066402020年 7月

2020/07/25
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