カテゴリー別アーカイブ: JR北海道

【津軽海峡鉄景色】~03~函館行日本海

青函連絡船なき後,初めて青函トンネルを通ったのは函館まで行くようになった日本海で渡道したとき。

青森で牽引機が青函区間専用機ED79に交代します。

ED79「日本海」函館行

ED79「日本海」函館行・・・まだ青函連絡船の設備が残る青森にて

この時,青森駅では連絡船の設備が撤去作業中でしたが,まだ一部が残っていました。

青函トンネルを通って北海道に渡っていた日本海1・4号は,残念ながら2006年3月に運転区間が大阪~青森に短縮されています。

【津軽海峡鉄景色】~02~青函連絡船~2

当時はどこに行っても国鉄の特急は国鉄特急色ばっかり・・・の中で,国鉄末期の北海道に登場したキハ183系500番代は,斬新なカラーと最前列の座席で前面展望ができる貫通型のスタイルで,国鉄としては画期的な特急形車両でした。

キハ183系500番代オリジナル色北斗の横で連絡船に貨車を押し込むDE10

出発を待つキハ183系500番代オリジナル色「北斗」の横で連絡船に貨車を押し込むDE10

そんなニューフェイス「北斗」が連絡船から乗り継いでくる旅人を待つ横では・・・

航送貨車を連絡船に押し込むDE10

DE10が航送貨車を連絡船に押し込む

DE10が航送貨車を連絡船に押し込んだり,連絡船から引き出したり・・・

航送されてきた貨車を迎えに行くDL

航送されてきた貨車を迎えに行くDL

航送貨車の押し込み・引き出しは,桟橋と船体との間に架ける可動橋に入換用DLが載ってその重量がかからないよう,貨車との間に控え車を数両連結していました。

【津軽海峡鉄景色】~01~青函連絡船~1

今日は3月13日。ちょうど28年前の1988年3月13日まで,国鉄,末期はJR北海道により青函連絡船が青森~函館を運航され,本州と北海道を結んできました。
1980年代までに学生だった世代は本州から北海道ワイド周遊券を握り締めて鉄路で青森へ,そして函館まで青函連絡船で渡った人も多いのではないでしょうか。

航行中の摩周丸

津軽海峡を行く摩周丸

私が青函連絡船に乗船したのは1984年から1988年までの間で6往復12便。 乗り鉄大好きとは言え,長時間,列車に乗り続ける中での4時間弱の船旅は気分転換に持って来い,夜行便では足を伸ばして横になれる貴重なひと時でした。そんなホッとするひと時であるがゆえに船旅を楽しみすぎて,あるいは夜行便で眠りについてしまったりで,連絡船の写真はあまり撮ってなかったのが今となっては悔やまれます。

青函連絡船に就航していた船は,旅客と貨車を運ぶ貨客両用船と貨物専用船がありました。

青森桟橋に停泊中の空知丸

青森桟橋に停泊中の貨物専用空知丸

貨客両用船を使用した便でも,閑散期は旅客扱いをせず貨車航送のみ,多客期に臨時便と案内して旅客扱いをするものもあったような・・・。

しばらくの間,北海道新幹線新函館北斗開業により大きく変わろうとしている津軽海峡を取り巻く鉄道を,振り返ってみたいと思います。

【JR北海道】711系引退

北海道の711系も2015年3月13日限りで引退しました。
711系という近郊型の区分ながら北海道に特化されたため,デッキがあり,車端部以外はボックス型クロスシートという急行型に近い旅客設備で,実際,急行「かむい」にも使用されていました。
後に,一部編成のクハが3扉化されたり,冷房化されたりと改造された車両もありました。
長い間にわたって函館本線,千歳線,室蘭本線を走ってきましたが・・・

室蘭本線で運用されていた時の2代目塗色の711系

室蘭本線で運用されていた時の2代目塗色の711系(2012年9月)

2012年10月に千歳線・室蘭本線からは撤退し,電化されて間もない札沼線でも走るようになりました。

この写真を撮影した場所を含む室蘭本線の苫小牧~室蘭ではこの711系が撤退してローカル列車は気動車に統一されて以降,電化設備を使用する列車は785系・789系電車の特急「すずらん」のわずか5往復のみ。そのためだけに電化設備をずっと維持していくのでしょうか?変電所など地上設備の老朽化で大規模更新などが必要になる時期に大きな変化があるのでは?と思うのは私だけでしょうか。

【夜行列車】トワイライトExpress最後の冬

ついにトワイライトエクスプレスのラストランの日です。
まもなく日付が変わるこの時刻,定刻ならまもなくラストランの上下列車が離合する頃ですね。

最後の最後にトワイライトを撮影したのは雪の湯尾カーブ,ED79牽引のトワイライトは昨夏に北海道旅行をした時,そして,最後に北海道でのトワイライト撮影,最後のDD51重連牽引トワイライトを撮影したのは今年1月。

雪の原野を行くDD51重連牽引トワイライトエクスプレス

雪の原野を行くDD51重連牽引トワイライトエクスプレス

そして,

噴火湾沿いを行く団体臨時トワイライトエクスプレス

噴火湾沿いを行く団体臨時トワイライトエクスプレス

DD51トワイライト最後の最後の撮影が団臨で,ヘッドマークがなかったのはちょっと残念なような気もしますが,その姿を記録できたのは良かったかな。

Twilight Expressには7回乗りました。下り2回,上り5回。
最後に乗車した昨夏は,1か月前の10時打ちで撃沈。北海道旅行に出発した時点でもトワイライトの切符は取れていませんでした。

そもそも既に廃止が発表されたトワイライトに3人で乗ろうとするなんて無謀やなぁと思いつつも諦めきれず,旅に出てからも駅で窓口を見るたびにキャンセルが出てないか尋ねるものの・・・

しかし,奇跡は起きました,
旅先から乗車予定2日前,大沼公園駅の窓口でマルスを叩いてもらうと,なんと画面に残席3・・・見た瞬間にそれ取って~と叫んでいました。
まさか3人分を一気にゲットできると思っていませんでした。
3人分の席は2か所に分かれていましたが,これも最終的には車掌さんのご尽力で家族が1部屋に集まることができ,感謝感謝でした。大沼公園駅の駅員さん,トワイライトの車掌さん,ありがとうございました。

北国では白銀の世界なる頃,朝,起きたら雪国だった・・・という気分をもう一度味わいたくて,その後も秘かにみどりの窓口通いをしましたが,やはりそう甘くはなく,再び乗ることはできませんでした。
でも,あの冷や冷やドキドキ・ヤッターの,最後の夏に奇跡的に家族で乗れたことは一生忘れないでしょう。

私にとって北海道へのTwilight Expressの運転終了は,遥か北国へ夜行列車に乗ってゆくということの終焉にも等しいことです。本当に残念です。

これまで北海道への旅を,より思い出深いものにしてくれたTwilight Express,そして,この列車の走らせてきてくれた皆様,ありがとうございました。

【夜行列車】トワイライトExpress~2014年冬(1月)

雪国の鉄道に乗って雪国の鉄道を撮影に行きました。 あけぼの→はまなす→トワイライトエクスプレス・・・と夜行列車3連泊。
若かりし頃は周遊券を握りしめて北海道をあっちへこっちへ,夜行列車の自由席に何連泊もしたものでしたが・・・それに比べると今回は全部横になって寝られるので3連泊でも楽でした。

まず,あけぼの の ゴロンとシートに乗って青森へ。津軽線を走るED79・EH500が牽く貨物列車とスーパー白鳥や白鳥など北海道新幹線が開業するとなくなってしまう列車を撮影。 雪中撮影で冷えきった体を青森まちなかおんせんで暖めて,はまなす の のびのびカーペットカーで札幌へ。 近郊で雪晴れの中,トワイライトエクスプレスを撮影。

雪晴れの中を行くトワイライトエクスプレス

雪晴れの中を行くトワイライトエクスプレス

撮影したトワイライトの折り返しに乗り,のんびりと22時間の列車の旅を楽しみながら帰路につきます。 乗車するTwilight Expressが札幌駅に入線するところをカシャッ。

札幌駅に入線するトワイライトエクスプレス

札幌駅に入線するトワイライトエクスプレス

この日は近畿地方でも雪が降ったようで,琵琶湖沿いでも雪晴れの中となっていて,こちらにカメラを向けている方が多数おられたのを車内から眺めていました。

この時は,年末年始と雪まつりの間のシーズンオフということもあって,Twilight Express の切符も難なく取れました。

【夜行列車】トワイライトExpress~2014年冬の小沼湖畔にて

北海道の大沼・小沼界隈を走るSL列車は,夏にSL函館大沼号を何度か撮影したことがありましたが,冬はまだでしたので,この地区でのsSL列車運転の最後となってしまった2014年のSLはこだてクリスマスファンタジー号を撮影に行きました。

陽が短い冬至の時期にトワイライトエクスプレスが大沼・小沼界隈を通過するのは,通常ならまだ真っ暗な時間なので,トワイライトを撮影できるとは思っていなかったのですが,この日は本州内日本海沿いでの大雪と強風の影響で大幅な遅れとの情報。

凍てついた小沼湖畔で吹雪の状況の中,トワイライトがやってくるのが見えてきました。と同時に背後からも何かが近づいてくる音・・・・・・あっーーー

キハ40とすれ違うトワイライトエクスプレス

キハ40とすれ違うトワイライトエクスプレス

ではなく,実は吹雪いている状態でほとんど視界が効かず,トワイライトが接近していることには気づいていませんでした。 先に背後からのディーゼル音が聞こえていたので後追いで撮ろうとカメラのライブビューでピントと露出を合わせていたら, トワイライトがすぐそこまで来てたというのが本当のところです。

凍てついた小沼を行くトワイライトエクスプレス

凍てついた小沼を行くトワイライトエクスプレス

対向列車が単行だったのでなんとか先頭はクリアしましたが,巻き上げた雪とエグゾーストのため,ヘッドマークの色で辛うじて Twilight Express とわかる状況でした・・・

この時の主目的であったSLはこだてクリスマスファンタジー号については,また改めて・・・

【北海道】江差線ED79牽引夜行列車

駒ヶ岳をバックにSLやトワイライトを撮った翌朝,江差には行かなくなってしまった江差線へ。

かつては一ローカル線でしたが,青函トンネル開通により本州と北海道を結ぶ大動脈の一員となりました。しかし,2016年の北海道新幹線開業により並行在来線としてJR北海道は江差線を放棄し,第3セクター化されてしまいます。
以降も貨物列車は走りますが,旅客列車はどうなるのか・・・少なくとも新幹線共用区間の架線電圧の関係でED79がここを走れなくなるのは確かです。

この日の朝はここを走るカシオペアはなく,トワイライトが通過するのは日の出時刻とほぼ同じ時間,曇り予報で露出が厳しそうだったので北斗星だけに絞ります。
曇り予報に適したアングルだったのですが晴れました。晴れるとこちら側のサイドが・・・

ED79に牽引されて江差線を行く北斗星

ED79に牽引されて江差線を行く北斗星

ここで本来ならとっくに通過してしまっているはずのトワイライトが大幅に遅延していることが判明。しばらく待つと・・・

ED79に牽引されて江差線を行くトワイライトエクスプレス

ED79に牽引されて江差線を行くトワイライトエクスプレス

トワイライトでED79が牽く区間では旅客の乗降扱いがないためかヘッドマークがありませんが,むしろ最近ではヘッドマークがない機関車牽引客車列車の方が珍しく,新鮮に思えます。

実は,昨年6月にもこのSカーブで撮影してました。反対側のサイドが写るアングルで撮影したのですが,こちら側は綺麗に陽が当たって順光なのですが,編成の後ろの方がカーブで隠れてしまいます。

ED79に牽引されて江差線を行く北斗星

ED79に牽引されて江差線を行く北斗星

ED79に牽引されて江差線を行くトワイライトエクスプレス

ED79に牽引されて江差線を行くトワイライトエクスプレス

どちらがよいのか・・・

今回の北海道ではこれを最後にお日様と青空を見ることはなく,津軽線内で大雨のために夜行列車が途中打ち切りやウヤになったりして撮り鉄活動もウヤ状態。
移動しながら適当に撮りつつ,温泉地に泊まりながら札幌へ向かって移動。明るいうちから温泉に浸かってはビールや地酒を飲んで酔っ払ってました。(^^;)
そして,乗車2日前にようやく寝台券を確保したトワイライトで乗り納め?をしながら帰ってきました。

【北海道】駒ケ岳を見ながら・・・

はまなす撮影の後,19回目の北海道へ。
渡道の主目的に鉄分の濃淡はありますが,よくこれだけの回数,やって来たものです。
遥かに近くて行き易いはずの四国や九州でさえ一桁の回数・・・いや,隣の岡山県でさえ目的地として行ったのは一桁くらいでしかないはず・・・たぶん・・・

今年で最後になるというSL函館大沼号。
残念ながら今回は都合で復路のバック運転のシーンだけの撮影となってしまいましたが,駒ケ岳も青空の下,くっきりと見える中を走るSLを撮るのは初めてです。

駒ケ岳を見ながら走るSL函館大沼号

駒ケ岳を見ながら走るSL函館大沼号

そして,こちらも最後の夏となってしまうTwilight Express。

駒ケ岳を見ながら走るトワイライトエクスプレス

駒ケ岳を見ながら走るトワイライトエクスプレス

残念ながら雲がかかってしまいましたが,ほんの少しだけトワイライトっぽい?

【夜行列車】急行はまなす

「あけぼの」を撮った翌日早朝は津軽線で急行はまなすの撮影。
朝陽を受ける小ぶりな赤い電機が青い客車を牽く姿を捉えたく,夏の北海道に向かう途中,あるいは帰り,何度もこの近くで宿を取り,夜明けにここにやってきてチャレンジしますが,お天道様はなかなか姿を見せてくれません。
晴れても霧が多い難易度の高い場所。たまに,ついでに来る者にそう甘くはありません。

今回は堂々の客車12両編成。
残念ながら理想的な光線とはなりませんでしたが,この場所では今までで一番良好でした。

ED79+PC12連 急行はまなす

ED79+PC12連 急行はまなす

約20分後に来るED79重連貨物の時にはさらに良い光線に。

ED79重連貨物

ED79重連貨物

果たして来夏にリベンジすることができるのでしょうか・・・