国鉄の分割民営化を翌年春に控えた1986年11月に最後のダイヤ改正が行われ,東海道・山陽線では昼間のダイヤパターンが大幅に変更された。
これまで外側・列車線は東京の国鉄本社が握っていた?のかラッシュ時以外は長距離(特急・急行)と貨物列車のみであったが,今回からローカル列車にも開放され, 昼間に新快速が外側・列車線を走るようになった。また,普通も区間延長・増発された。 これに対応するため,117系100番台6両×3編成と205系7両×4編成が増備された。
ラッシュ時は大きな変更はなかったが,新快速もわずかながら運転されるようになった。
複々線の西明石以東では,内側線・電車線を普通だけが, 外側線・列車線で快速が, いずれもほぼ等間隔平行ダイヤで運転されている。(パターンは下図のとおり。同図で西明石以東は普通を省略。) なお,普通のうち2本は加古川発で運転されている。
大阪 | 西明石 | 加古川 | 姫路 | |||
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新快速 | − | |||||
快速(外側線) | 平均6分 | |||||
普通 | 3分 | 32分(2本のみ) | - |
今回から新快速が外側・列車線を走るようになり,西明石で折り返すことができなくなったため,
全新快速が姫路まで延長された。
普通も区間延長・増発により大阪〜神戸で平均7.5分間隔になった。
ダイヤパターンも大きく変わり,新快速停車駅では快速とあわせて速達列車が1時間に8本ほぼ等間隔となり,
きれいな?ダイヤになった。
新快速と普通は別線での走行ながら三ノ宮にて絶妙なタイミングで相互接続している。
西明石以西では,快速は半減し,普通は1時間に1本だけ加古川まで運転されている。
大阪 | 神戸 | 西明石 | 加古川 | 姫路 | ||||
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新快速 | 4本 | |||||||
快速 | 4本 | 2本 | ||||||
普通 | 8本 | 4本 | 1本 | - |
大阪〜西明石で快速1本と普通2本が1セットで12〜15分ピッチとなっている。 その他に甲子園口折返しの普通,外側・列車線の快速が追加されているサイクルもある。 また,新快速も2本だけ運転されている。
大阪 | 甲子園口 | 西明石 | 加古川 | 姫路 | ||||
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新快速 | 1本 | |||||||
快速(外側線) | 0+α本 | |||||||
快速(内側線) | 5本 | 4本 | ||||||
普通 | 10本 | 8本 | 1本 | - |