JR神戸線のダイヤ

JR東西線開業(1997年3月8日)

 尼崎〜京橋で建設されていたJR東西線(建設中の仮称は片福連絡線)が完成し, JR神戸(東海道・山陽)線・JR宝塚(福知山)線と学研都市(片町)線が結ばれて207系により直通運転が開始された。
 JR東西線では快速普通の2種別が設定されたが, いずれもJR東西線内は各駅に停車する。 快速はjr宝塚線〜学研都市線,普通は主にJR神戸線〜学研都市線で直通運転されることになった。 他に,各線で従来どおりの運転系統も存置されている。

 JR神戸線では,普通の半数近くがJR東西線に乗り入れるため, 穴があいたスジに尼崎折返し大阪・高槻方面の普通が新たに新設された。 また,JR神戸線の新快速快速も尼崎に停車することになった。

JR神戸線停車駅

朝ラッシュ時(上り)

 複々線の西明石以東では,内側線・電車線を普通だけが等間隔平行ダイヤで運転, 外側線・列車線で新快速快速がそれぞれ8分毎に運転されている。 (退避パターンは下図のとおり。同図で西明石以東は普通を省略。)

 兵庫以東では,快速は半数以上の駅に停車するうえ,神戸と芦屋で新快速を退避するため, 西ノ宮までは内側線を退避のない平行ダイヤで運転される普通のほうが運転時分が短く, 普通よりも遅い快速という中途半端な存在となっているのは従前通りである。

 普通JR東西線直通も含めて西明石以東約3分間隔で運転されている。 JR東西線直通が入って尼崎以東で穴があくところにはそれを埋める形で尼崎発の普通が設定され, 等間隔運転が確保されている。また,普通のうち2本は加古川発で運転されている。

朝ラッシュ時運転間隔
大阪尼崎 西明石加古川姫路
新快速8分
快速(外側線)8分
普通3分32分(2本のみ)-
普通JR東西線直通および尼崎発も含む

朝ラッシュ時ダイヤパターン

昼間時

 従来と運転本数に変化はないが,普通の半数が尼崎からJR東西線に乗り入れ, 代わりに尼崎折返しの大阪・高槻方面の普通が新たに設定された。 またJR東西線〜学研都市線のダイヤパターンの関係で, 上り普通の須磨発と西明石発が従来とは入れ替わっている。 ダイヤパターンは下図のとおりである。複々線の西明石以東では新快速のみが外側線・列車線走行, 快速普通が内側線・電車線走行である。 新快速普通は別線での走行ながら芦屋と三ノ宮の両駅にて絶妙なタイミングで相互接続している。

1時間あたり片道運転本数
大阪尼崎須磨 西明石加古川姫路
新快速4本
快速4本2本
普通8本4本-
普通東西線直通-4本-

昼間時ダイヤパターン

夕ラッシュ時(下り)

 従来と同様,昼間のダイヤパターンをベースにして,普通の須磨折返しがなく西明石までの運転としている。 昼間と同じく普通の半数が尼崎からJR東西線に乗り入れ, 代わりに尼崎折返しの大阪・高槻方面の普通が新たに設定された。
 大阪発の快速が約30分ごとに3本が外側線走行で追加される時間帯と, 大阪発の新快速が15分ごとに3本追加され,パターン分とあわせて新快速7.5分間隔となっている時間帯がある。 他に,特急および貨物列車もあるため,複線の西明石以西で新快速の所要時間が延びていたり 退避のため快速の停車時間が長いところもあるなどの問題もあるが, 新快速快速の間でそれなりにバランスの取れたダイヤとなっている。

1時間あたり片道運転本数
大阪尼崎 西明石加古川姫路
新快速4+α本
快速(外側線)0+α本
快速(内側線)4本
普 通8本4本-
普通東西線直通-4本-

夕ラッシュ時ダイヤパターン

ダイヤの変遷    JR西日本    神戸鉄道資料館