2002年3月には学研都市線・JR東西線で京田辺駅折返し設備新設・橋上化,大住駅行違い設備新設等完成に伴うダイヤ改正が行われた。
このため,久しぶりに207系が2000番台となって増備されている。
同時にJR神戸線では夕方以降の全快速が西ノ宮に停車することになった。
これまでにも平日の朝ラッシュ時と一部の夕方の快速は西ノ宮に停車していたがすべて外側線走行であった。
これは西ノ宮は外側線のみ12両対応であったためである。
今回のダイヤ改正に備えて内側線も12両対応にホームが延伸され,内側線も長編成の快速が停車可能となった。
JR神戸線でこの他には,早朝深夜に新快速を計1往復増発。
また,早朝深夜に西明石まで乗り入れてきた岡山地区の115系運用の列車が姫路で打ち切られ,かわりに西明石発着大阪方面の列車が姫路発着に延長されている。
以上による基本的なダイヤパターンに変更はない。
複々線の西明石以東では,内側線・電車線を普通だけが等間隔平行ダイヤで運転, 外側線・列車線で新快速と快速がそれぞれ8分毎に運転されている。 快速は,姫路〜大阪で4本の新快速を退避,しかも,神戸以外はすべて相互接続しない通過待ちである。 神戸でも快速と新快速とは別ホームで乗換えには階段の上り下りが必要である。 (退避パターンは下図のとおり。同図で西明石以東は普通を省略。)
また兵庫以東では,快速は半数以上の駅に停車するうえ,神戸と芦屋で新快速を退避するため, 西ノ宮までは内側線を退避のない平行ダイヤで運転される普通のほうが運転時分が短く, 普通よりも遅い快速という中途半端な存在となっているのは従前通りである。
普通は加古川発と西明石発をあわせて, また,JR東西線直通も含めて西明石以東約3分間隔で運転されている。 JR東西線直通が入って尼崎以東で穴があくところにはそれを埋める形で尼崎発着の普通が設定され, 等間隔運転が確保されている。
大阪 | 尼崎 | 西明石 | 加古川 | 姫路 | ||||
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新快速 | 8分 | |||||||
快速(外側線) | 8分 | |||||||
普 通 | 3分 | 8分 | - | |||||
普通はJR東西線直通および尼崎発も含む |
複々線の大阪〜西明石では新快速が外側・列車線を走行するほか, 快速も芦屋〜東灘(信)のみで外側線を走行する。 これは,快速を芦屋〜東灘(信)で外側線走行させることにより芦屋で普通を 快速と同時発着させ,芦屋での普通の停車時間を短縮し, 三ノ宮で新快速と普通がほぼ同時に発着して相互接続するためである。
快速のそのほかの区間と普通全区間が内側線・電車線走行である。 また,普通の半数が尼崎からJR東西線に乗り入れているが, JR宝塚線直通普通と尼崎で相互接続して,普通の運転頻度を確保している。
ダイヤパターンは下図のとおりである。
大阪 | 尼崎 | 西明石 | 加古川 | 姫路 | ||||
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新快速 | 4本 | |||||||
快速 | 4本 | 2本 | ||||||
普通 | 4本 | - | ||||||
普通東西線直通 | - | 4本 | - | |||||
普通宝塚線直通 | 4本 | - |
今回のダイヤ改正で,夕方以降の内側線快速も西ノ宮に停車することになったが,
なぜかこれによる運転時分の増加はなく,ダイヤパターンも変更ない。
昼間のダイヤパターンをベースにしているが,内側線快速は複々線全区間で内側線走行である。
この時間帯は三ノ宮で新快速と普通は相互接続していないが,
神戸で新快速と快速が相互接続している。
普通は昼間と同じくJR神戸線〜JR東西線直通と JR宝塚線〜大阪・高槻方面の普通が尼崎で相互接続しており, 本線普通と交互に運転されている。
大阪発の快速が約30分ごとに3本が外側線走行で追加される時間帯と, 大阪発の新快速が15分ごとに3本追加され,パターン分とあわせて新快速7.5分間隔となっている時間帯がある。 複線の西明石以西では大久保・土山・加古川で快速が新快速を退避するため,停車時間が長く, 西明石以西での新快速・快速の混雑度を考えると非常にアンバランスなダイヤとなっている。
大阪 | 尼崎 | 西明石 | 加古川 | 姫路 | ||||
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新快速 | 4+α本 | |||||||
快速(外側線) | 0+α本 | |||||||
快速(内側線) | 4本 | |||||||
普通 | 4本 | - | ||||||
普通東西線直通 | - | 4本 | - | |||||
普通宝塚線直通 | 4本 | - |