2006年3月18日にJR神戸線を含めて多くの線区でダイヤ改定が行われた。
2005年4月25日に福知山線塚口〜尼崎で起きた脱線事故で,発生要因のひとつとしてダイヤに余裕時分がないことがあげられた。 そのため,今回は駅停車時分と車両運用に余裕を持たせることを主眼としてダイヤ改正が行われたものである。
おもな変更点は,余裕時分を持たせたことにより到達時分が伸びたことと, 昼間時間帯の西明石折り返しであった本線系統普通の運転区間が須磨折り返しに短縮されたことである。 また,加古川折り返し上り快速の東加古川における新快速退避も解消された。
そのほか,朝ラッシュ直後に運転されていた大久保折り返しの普通もすべて西明石折り返しに短縮され, 朝ラッシュ時の早い時間帯に1往復のみ大久保折り返しが設定された。
それ以外は退避・接続パターンにほとんど変更はない。
複々線の西明石以東では,内側線・電車線を普通だけが4分間隔平行ダイヤで運転, 外側線・列車線で新快速と快速がそれぞれ8分間隔で交互に運転されている。
新快速8分間隔運転時間帯は, 新快速だけでなく快速も223系により130km/h運転されている。 (退避パターンは下図のとおり。同図で西明石以東は普通を省略。)
普通は加古川発と西明石発をあわせて, また,JR東西線直通も含めて西明石以東で4分間隔で運転されている。 JR東西線直通が入って尼崎以東で穴があくところにはそれを埋める形で尼崎発の普通が設定され, 等間隔運転が確保されている。
大阪 | 尼崎 | 西明石 | 加古川 | 姫路 | ||||
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新快速 | 8分 | |||||||
快速(外側線) | 8分 | |||||||
普通 | 4分 | 8分 | - | |||||
普通はJR東西線直通および尼崎発も含む |
複々線の大阪〜西明石では快速と普通が内側線・電車線走行, 新快速が外側線・列車線走行である。 新快速と普通は別線での走行ながら大阪,芦屋と三ノ宮の各駅で相互接続している。
普通は,JR神戸線〜JR東西線直通と JR宝塚線〜大阪・高槻方面普通が尼崎で相互接続しており, 本線普通と交互に運転されている。
今回,もっともダイヤパターンが変更されたのが昼間時間帯で,変更内容は次のとおり。
ダイヤパターンは下図のとおりである。
大阪 | 尼崎 | 須磨 | 西明石 | 加古川 | 姫路 | |||||
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新快速 | 4本 | |||||||||
快速 | 4本 | 2本 | ||||||||
普通 | 4本 | - | ||||||||
普通東西線直通 | - | 4本 | - | |||||||
普通宝塚線直通 | 4本 | - |
昼間のダイヤパターンをベースにしているが,三ノ宮で新快速と普通は相互接続せず, 神戸で新快速と快速が相互接続している。
普通は昼間と同じくJR神戸線〜JR東西線直通と JR宝塚線〜大阪・高槻方面普通が尼崎で相互接続しており, 本線普通と交互に運転されている。
基本パターンに大阪発の快速が30分ごとに2本が外側・列車線走行で追加される時間帯と, 大阪発の新快速が15分ごとに4本追加されて 基本パターン分とあわせて新快速7.5分間隔となっている時間帯がある。
今回の改定では下りのダイヤパターンに変更はない。
大阪 | 尼崎 | 西明石 | 加古川 | 姫路 | ||||
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新快速 | 4+α本 | |||||||
快速(外側線) | 0+α本 | |||||||
快速(内側線) | 4本 | |||||||
普通 | 4本 | - | ||||||
普通東西線直通 | - | 4本 | - | |||||
普通宝塚線直通 | 4本 | - |