2010年3月13日にJRグループでダイヤ変更が行われた。
今回も夜行列車が削減され,寝台特急「北陸」が廃止, 489系ボンネット車(金沢総合車両所)による夜行急行「能登」が定期運用を終えて485系非貫通形車(新潟車両センター)による多客期臨時列車となった。 これは,ボンネット車による定期運行が消滅したことにもなる。
また,唯一国鉄色485系で統一されていた特急「雷鳥」も定期列車は1往復のみ,しかも6両編成に短縮となった。(多客期は9両編成となり,臨時列車も運転の予定。)
新幹線では,東海道と山陽を直通する定期「のぞみ」がN700系に統一され,500系が2月末日を最後に「のぞみ」から撤退している。
京阪神近郊では,嵯峨野線(山陰線)京都〜園部の複線化が完成,姫新線姫路〜上月で輸送改善事業が完了し,いずれも増発と所要時間短縮が実施された。 また,学研都市線(片町線)の一部区間で4両までしか対応してなかった駅も全駅が7両編成対応に改良され,京田辺での増結・解放がなくなって全区間7両運転となった。
一方,前回のダイヤ変更時と同様に,一部線区で運転本数の削減と最終列車の繰上げが行われている。
JR神戸線では,データイムに一部の普通の運転区間が短縮され, 1時間に6本であった須磨〜西明石における普通の運転本数が1時間に4本に減少している。
なお,朝夕ラッシュ時のダイヤは僅かな時分の修正以外の変更はない。
複々線の西明石以東では,内側線・電車線を普通だけが平均4分間隔の平行ダイヤで運転, 外側線・列車線で新快速と快速がそれぞれ8分間隔で交互に運転されている。
新快速8分間隔運転時間帯は, 新快速だけでなく快速も223系により130km/h運転されている。 (退避パターンは下図のとおり。同図で西明石以東は普通を省略。)
普通は加古川発と西明石発をあわせて, また,JR東西線直通も含めて西明石以東で平均4分間隔で運転されている。 JR東西線直通が入って尼崎以東で穴があくところにはそれを埋める形で尼崎発の普通が設定され, 等間隔運転が確保されている。
大阪 | 尼崎 | 西明石 | 加古川 | 姫路 | ||||
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新快速 | 8分 | |||||||
快速(外側線) | 8分 | |||||||
普通 | 4分 | 8分 | - | |||||
普通はJR東西線直通および尼崎発も含む |
複々線の大阪〜西明石では快速と普通が内側線・電車線走行, 新快速が外側線・列車線走行である。 新快速と普通は別線での走行ながら大阪,芦屋と三ノ宮の各駅で相互接続している。
普通は,JR神戸線〜JR東西線直通と JR宝塚線〜大阪・高槻方面普通が尼崎で相互接続しており, 本線普通と交互に運転されている。
今回の変更では,1時間あたり6本であった西明石発着の普通のうち2本が再び須磨折返しとなった。
さらに,折返しのパターンが変更となり,
下りは(1)京都・高槻→須磨行 と (2)JR東西線→西明石行
上りは(3)須磨発→JR東西線 と (4)西明石発→高槻・京都
の組み合わせとなって,
下りは(1)が終着の須磨で快速に接続,
上りは(4)が途中の須磨で快速に接続となっている。
ダイヤパターンは下図のとおりである。
大阪 | 尼崎 | 須磨 | 西明石 | 加古川 | 姫路 | |||||
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新快速 | 4本 | |||||||||
快速 | 4本 | 2本 | ||||||||
普通 | 4本 | 上り4本 | - | |||||||
普通東西線直通 | - | 4本 | 下り4本 | - | ||||||
普通宝塚線直通 | 4本 | - |
昼間のダイヤパターンをベースにしているが,三ノ宮で新快速と普通は相互接続せず, 神戸で新快速と快速が相互接続している。
普通は昼間と同じくJR神戸線〜JR東西線直通と JR宝塚線〜大阪・高槻方面普通が尼崎で相互接続しており, 本線普通と交互に運転されている。
15分ピッチの基本パターンに大阪発の快速が外側・列車線走行で追加される時間帯と, 大阪発の新快速が15分ごとに4本追加されて 基本パターン分とあわせて新快速7.5分間隔となっている時間帯がある。
大阪 | 尼崎 | 西明石 | 加古川 | 姫路 | ||||
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新快速 | 4+α本 | |||||||
快速(外側線) | 0+α本 | |||||||
快速(内側線) | 4本 | |||||||
普通 | 4本 | - | ||||||
普通東西線直通 | - | 4本 | - | |||||
普通宝塚線直通 | 4本 | - |