1989年3月11日のダイヤ改正では,夕方ラッシュ時に大阪環状線〜関西線の直通運転が開始された。
すでに行われていた昼間の直通運転では,大阪環状線西半分の大阪〜西九条〜新今宮で快速運転が行われていたが,
今回から直通運転が開始された夕方ラッシュ時では種別を「区間快速」とし,大阪環状線内は各駅停車となっている。
使用された車両は103系で,森ノ宮電車区の大阪環状線朱色8連固定と奈良電車区の関西線前面黄色帯付鶯色の4連×2の8連が相互乗り入れ。
それぞれ直通相手線区の103系が初めて定期的に運転されることになった。
同年4月から奈良電車区に221系4連+2連の6連が新製配置,おもに関西線快速で運用され, 昼間の直通快速で大阪環状線にも姿を見せることになった。 なお,この昼間の直通快速は221系では大和路快速と表示され, 現在でも案内などにこの愛称が使用されている。
朝ラッシュ時は全区間3分15秒間隔で各駅停車タイプの列車のみが環状運転されており,区間運転もない単純なダイヤである。
桜島線ではおよそ6分間隔で線内折返し運転を行っている。
天王寺〜京橋〜大阪では,10分間隔の環状列車,
20分間隔の天王寺〜京橋〜大阪の区間運転列車とこの区間は各駅停車の大和路快速をあわせて各駅で概ね5分間隔となっている。
大阪〜西九条〜天王寺では,環状列車が10分間隔,
快速運転の大和路快速が20分間隔。
運転本数は下表とおりである。快速運転でも大阪環状線内では途中駅での追い越しはない。
桜島線は工場地帯への通勤輸送がメインであるため昼間の利用客が極端に少なく,103系6両編成が30分ごとに線内折り返し運転されているだけである。
天王寺 | 京橋 | 大阪 | 西九条 | 天王寺 | |||||||
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大和路快速 | 3本 | →奈良・加茂 | |||||||||
環状 | 6本 | ||||||||||
区間運転 | 3本 | ||||||||||
西九条 | 桜島 | ||||||||||
桜島線普通 | 2本 |
夕方ラッシュ時は今回から全区間4分間隔となり,各駅停車タイプの列車が運転されているが,
5本に1本(20分間隔)を区間快速として関西線と直通運転している。
桜島線ではおよそ10分間隔で線内折返し運転を行っている。