桜島線沿線の工場跡地にUniversal Studios Japan(USJ)が3月にオープンすることになり,その目の前にユニバーサルシティ駅も3月1日に開業した。
桜島線はUSJへのメインアクセス手段となり,桜島線にJRゆめ咲線の愛称がつけられ,増発および大阪環状線から桜島線への本格的な直通運転が開始されることになった。
桜島線の線内折り返し列車はシャトル列車として,編成ごとにUSJにちなんだ特別塗装を施された103系6両編成4本が使用されることになった。
ダイヤ改正の前にユニバーサルシティ駅が開業した。そのため,3月1日〜2日は臨時ダイヤでの運行となり,昼間は20分間隔で桜島線内折り返し列車のみが運転された。
このダイヤ改正は全国的なもので,JR西日本大阪周辺では
Universal Studios Japan開業にともなって,そのアクセスとなる桜島線(愛称JRゆめ咲線)増発と大阪環状線からの直通運転開始,
奈良線の一部線増(複線化)による快速増発(愛称みやこ路快速),
特急「白鳥」が運転区間分割により消滅,683系新造による特急「スーパー雷鳥」の「サンダーバード」化などの変化があった。
大阪環状線・桜島線ではUniversal Studios Japanのアクセスとして大阪環状線〜桜島線の直通運転が開始された。
Universal Studios Japanへの到達時間短縮のため,直通列車の西九条での停車時間を削減し,それまで13分だった大阪〜ユニバーサルシティの所要時間を10分に短縮した。
そのため,桜島線内の運転間隔が均等でなくなった。
また,それより前の3月中旬頃から,USJプレオープンおよびUSJグランドオープン直後の混雑に備えて,桜島線内折り返しシャトル列車も8両編成化され,
USJ特別塗装の6両編成からMM'1ユニットを抜いた4両を2編成併結して8両編成とされるとともに,不足分を大阪環状線一般車8両編成がシャトル運用についた。
そのため日根野電車区・奈良電車区からあわせて8両×2が借り入れられ,青と緑の103系が環状線を走った。
シャトル列車の8両編成は5月連休明けには正規の6両編成に戻されている。
夏休みに入って再びシャトル列車が8両編成になったが,今回はシャトル専用車6両編成4本のうち1本をばらして他編成に2両ずつ組み込んで8両編成3本に組成されている。
朝ラッシュ時は桜島線との直通運転はなく,大阪環状線では環状各停列車を中心に 関空快速・紀州路快速と大和路線直通区間快速(大阪環状線内各駅停車)を合わせて 概ね3分間隔で運転されている。 関空快速・紀州路快速は京橋〜天王寺を各駅停車で延長しているほか, 大阪環状線外回りとなる関西空港・和歌山発の関空快速・紀州路快速は大阪〜京橋でも各駅停車となり, ラッシュ時の輸送力を確保している。
これまで工場地帯への通勤輸送がメインであった桜島線は昼間の利用客が極端に少なく,4両編成が30分ごとに線内折り返し運転されているだけであった。
USJのオープンにともない,その入場者の多数が大阪環状線〜桜島線によりアクセスすると見込まれ,本格的に直通運転が行われることになった。
この直通運転は森ノ宮電車区への入出庫車を除くと,大阪環状線がまだ西九条でつながっていなかった頃以来ではないかと思われる。
直通列車は,従来の天王寺〜京橋〜大阪の区間運転を延長して天王寺〜京橋〜大阪〜西九条〜桜島としたもので,他の環状線列車と同様103系8両編成である。
また,はるかが西九条にも停車することになり,関西空港,京都方面および新幹線からUSJへのアクセスも考慮されている。
それ以外は概ね従来どおり,下表のような運転本数である。快速運転でも大阪環状線内では途中駅での追い越しはない。
天王寺 | 京橋 | 大阪 | 西九条 | 天王寺 | |||||||
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関空・紀州路 快速 | 2本 | →関西空港 | |||||||||
大和路快速 | 3本 | →加茂 | |||||||||
環状 | 6本 | ||||||||||
桜島線直通 | 3本 | ||||||||||
西九条 | 桜島 | ||||||||||
桜島線直通 | 3本 | ||||||||||
シャトル | 3本 |
夕方ラッシュ時は桜島線との直通運転はなく,大阪環状線では環状各停列車を中心に 大和路線直通区間快速(大阪環状線内各駅停車)と合わせて概ね4分間隔で運転されている。 関空快速・紀州路快速は昼間と同じ区間・停車駅で運転されている。