2005年3月〜2007年3月の動き

 2005年3月26日のダイヤ改正から2007年3月31日ダイヤ改正までの車両の動きとダイヤに関連した話題を記録しました。

1504Fの転落防止幌に変化

転落防止幌(新と旧)  2007年1月上旬に1504Fの転落防止幌が従来と異なるものに変更されました。

 ワンマン対応車で1120F以外は車両間の転落防止幌が上下方向に2枚ずつ千鳥配置となっていましたが(写真右側), このたび改良された1504Fでは,最下段の向かい側にも幌が追加されて片側が3段になりました。(写真左側)

 今回改良された部分は無塗装のままで,今後,他車にも反映されるのか興味深いところです。

2007/05/20追加

本来ダイヤへ

1番線と2番線に並ぶ光景も復活した有馬口駅  有馬口駅構内分岐器交換および線形改良等の工事が予定通り進んで新開地方分岐と4線使用が可能となり,2006年11月25日から本来のダイヤに戻されました。

 これにより,有馬口駅において,三田線特快速・快速・急行と有馬温泉発着で鈴蘭台・新開地方面と直通運転する列車の相互接続が確保されるようになりました。

 なお,有馬口駅の改良工事はホーム上家延伸工事等の付帯工事が2007年3月の竣工を目途に継続されています。

2006/11/26追加

ワンマン対応車が5両編成に組成されて運用開始

ワンマン対応1109Fが組み込まれた5連  ワンマン対応改造が施されながらも電連付密着連結器などの連解仕様が残されたままであった1110Fが, +1062-1072*を連結して5両編成となり,2006年11月6日頃から5連運用に就きました。

初のワンマン対応車組込み5両編成
cMe cMc cM T Mc
+1062--1072**1110--1205--1109+2006年11月6日頃〜
2006/11/12追加・2007/02/04写真追加

1000系列塗り替え

 2006年7月に1110F,2006年9月に1102Fが1000系列塗装の扉部分直線的塗分けタイプに塗り替えられました。 2006年3月に塗り替えられた1358-1357の直線的塗りわけタイプをベースに扉全面をレッド塗装としたタイプではありません。

cM T Mc
*1110--1205--1109+2006年7月
cM T Mc
+1102--1201--1101+2006年9月
cM T Mo oMc
+1154--1252--1153--1076+2006年12月
cM T Mc
+1502--1601--1501+2007年1月
cMc
+1071*2007年1月
2006/07/22追加,2006/09/10・2007/02/04更新

新・新塗装(1000系)

1358-1357のみが新タイプ塗装となった1360F  2006年3月に1000系列で新たな塗り分けパターンに変更された車両が出場しました。

 今回登場した新たな塗り分けパターンは,車体側面は直線的に塗り分けられた一方で乗降ドアと扉センサーカバーは全面レッドという, 最近の新・旧混在パターンになっています。

 第1陣として1360F4連のうちの1358-1357のみが新タイプ塗装で出場しました。

写真・・・1358-1357のみが新タイプ塗装に変更された1360F4連<2006年4月13日>

cM2 M1o oM2 M1c
+1360--1359--1358--1357+2006年3月
2006/04/27追加

有馬・三田線系統ダイヤ一部変更

 2006年1月22日および2月4日に相次いで有馬口駅構内で発生した脱線事故について,有馬口駅構内東側の2基の分岐器が原因のひとつとされたため, 当該分岐器を交換するまでの間,直線側に鎖錠(その後一時撤去)されることになりました。

 このため,有馬口において,三田線特快速・快速・急行と有馬温泉発着で鈴蘭台・新開地方面と直通運転する列車が ホーム両側に並んで相互接続することができなくなったため,2006年2月6日からダイヤの一部が変更されました。

 また,事故車両が相次いで一時的に運用を離脱したため車両不足が生じ,5両編成列車が4連で,4両編成列車が3連で運用された期間もあります。

2006/04/27追加

ジョイフル有馬臨時列車 運転

谷上引上げ線で折返し中の回送  2005年秋のジョイフル有馬キャンペーンでは,久しぶりに新開地〜有馬温泉で午前中に下り1本,午後に上り2本の臨時列車が運転されました。 2005年3月のダイヤ改正から午前中に新開地発有馬温泉行下り1本が定期列車として運転されているため, 新開地〜有馬温泉の直通列車の運転本数としては午前下り・午後上りとも2本となっています。

 また,2005年3月のダイヤ改正から有馬口〜有馬温泉の折返し列車は2編成で運用されているため, 臨時列車を挿入するために1編成を谷上まで回送して退避させたほか,臨時列車の返却・送り込みもあわせて多数の回送が運転されました。

写真<谷上引上げ線で折返し中の回送>

 臨時列車と臨時回送のダイヤは・・・

AM臨時
鈴蘭台 10:15発〜【臨時】〜10:29着 新開地 10:35発〜【臨時】〜11:18着 有馬温泉 11:30発〜(回送)〜11:56着 鈴蘭台
AM回送
有馬温泉 11:00発〜(回送)〜11:13着 谷上 11:31発〜(回送)〜11:48着 有馬温泉
PM臨時1本目
鈴蘭台 14:37発〜(回送)〜15:03着 有馬温泉 15:15発〜【臨時】〜15:43着 鈴蘭台 15:45発〜定期列車〜15:59着 新開地 〜定期運用
PM臨時2本目
鈴蘭台 15:07発〜(回送)〜15:33着 有馬温泉 15:45発〜【臨時】〜16:28着 新開地 16:37発〜【臨時】〜16:50着 鈴蘭台
PM回送
有馬温泉 14:45発〜(回送)〜14:58着 谷上 15:47発〜(回送)〜16:03着 有馬温泉
2005/11/23追加

第70回日本オープンゴルフ選手権臨時列車

1115F5連の臨時列車  2005年10月13日〜16日に廣野ゴルフ倶楽部で日本オープンゴルフ選手権が開催されました。 この大会のギャラリー用駐車場が粟生線木津駅付近に設けられたため,ギャラリー入場口の最寄り駅である 緑が丘駅と木津駅のみ営業扱いとなった変則的な臨時列車が 決勝ラウンドが行われた10月15日(土)・16日(日)に運転されました。

 臨時列車のうちの1往復は5連が使用され,珍しく昼間に営業列車として5連が走る姿も見られました。 また,この5連を含めて一部には見津車庫留置の車両も使用され,木津への送り込みと木津からの入庫の際には川池信号場で折返しという珍しい運転方法がとられました。

 その他,粟生線で昼間に3連が1運用ありますが,こちらも4連に差し替えられており,定期列車でも輸送力が増強されていました。

 最終日10月16日(日)の臨時列車使用車両とダイヤは・・・

AM1本目・・・5012F
見津車庫〜(回送)〜川池信号場(折返し)〜(回送)〜 木津9:29発〜【臨時】〜緑が丘 〜(回送)〜志染(留置線)〜PM4本目臨時へ
AM2本目・・・1376F
見津車庫〜(回送)〜川池信号場(折返し)〜(回送)〜 木津9:44発〜【臨時】〜緑が丘 〜(回送)〜志染(折返し)〜(回送)〜鈴蘭台車庫
AM3本目・・・1060F(5連)
鈴蘭台車庫〜(回送)〜 木津9:59発〜【臨時】〜緑が丘 〜(回送)〜志染(1番線留置)〜PM1本目臨時へ
PM1本目・・・1060F(5連)
AM4本目臨時〜志染(1番線)〜 緑が丘15:53発〜【臨時】〜木津 〜(回送)〜川池信号場(折返し)〜見津車庫
PM2本目・・・3014F
鈴蘭台車庫〜(回送PM2本目)〜志染(留置線で待機後折返し)〜(回送)〜 緑が丘16:08発〜【臨時】〜木津 〜(回送)〜鈴蘭台車庫
PM3本目・・・3002F
鈴蘭台車庫〜(回送PM1本目)〜志染(留置線で待機後折返し)〜(回送)〜 緑が丘16:23発〜【臨時】〜木津 〜(回送)〜鈴蘭台車庫
PM4本目・・・5012F
AM1本目臨時〜志染(留置線→1番線)〜 緑が丘16:38発〜【臨時】〜木津 〜(回送)〜川池信号場(折返し)〜見津車庫

志染駅の様子  臨時列車の車両は志染まで回送され,午前と午後の臨時運転の間には1番線と留置線の一番奥で留置。 写真のように,明るいうちに3線とも埋まっている様子が見られることは,現在ではほとんどない,珍しい光景です。

 1番線(写真左):待機留置中の1060F5連
 2番線・3番線:定期列車

 午後の臨時列車運転が始まる直前には,さらに2編成が回送されてきて,合わせて4編成が志染に集結してゴルフ大会が終了するのを待ち, 終了後に定期列車の間に1本ずつ15分毎に始発駅である緑が丘に向けて出発していきました。

 留置線 渡り線と踏切の間に3014F(奥に1番線の1060Fが見えています)。踏切から向こう側の手前に3002F,奥に5012F。

志染駅留置線の様子 志染駅留置線の様子
2005/10/16暫定追加,2005/10/17更新

ワンマン運転対応などの改造(1000系)

 1000系列でまだワンマン運転対応改造されていない車両の改造が行われています。

1376-1375-1374-1373

+1374-1373*は5両編成増結側2連の予備としてワンマン対応化されずに残っていましたが, 4連固定化された1100形に1060号車または1071号車を連結する新タイプ5両編成の出現により, 2005年4月に+1376-1375+1374-1373*をそのまま4連固定化すると同時にワンマン運転対応の改造が施工されました。 このとき,1373号車の電気連結器付密着連結器を密着自動連結器に変更するなど,連解装備が撤去されています。

cM2 M1o oM2 M1c
+1376--1375--1374--1373+2005年4月

1122-1124-1211-1121

4連固定ワンマン化された1122Fの急行  2005年9月には,1100形3連1本の編成を解き,その先頭車1両を他の1100形3連に組み込んだ4連の3編成目が登場しました。 編成を解かれたのは1124Fで,1124号車がパンタグラフを撤去されたほか一部の機器が撤去されて1122Fの新開地方から2両目に組み込まれています。 4連化と同時にワンマン運転対応の改造が施工されましたが,1100形のみ(=2扉車のみ)の4連では初めてです。

写真・・・粟生線の急行にも運用された1122F4連<2005年9月29日>

cM oM T Mc
+1122--1124--1211--1121+2005年9月
2005/10/23追加

新タイプ5両編成2本目営業運用開始

 2005年1月に有馬線で試運転が行われた5両編成のうち,1120F+1071に続いて1060+1116Fも2005年7月15日頃から営業列車として粟生線の5連運用に就いています。 試運転時と同様,1060号車のパンタグラフは下げられたままで走っています。

営業運用に就いた新タイプ5両編成2編成目
cMe cM T Mo Mc
+1060++1116--1208--1125--1115+(1060はパンタ下げで走行)
2005/10/23追加

三田線ワンマン運転開始

 三田線系統において2005年3月26日のダイヤ改正からワンマン運転の習熟が開始されていましたが,2005年6月1日から本格的にワンマン運転が始まりました。 これにより神戸電鉄全線でワンマン運転が行われることになりましたが,粟生線の5両編成列車はツーマン運転であるほか, まだワンマン運転対応改造が施工されていない車両も残っているため,しばらくの間は三田線系統でも特定の運用でツーマン運転が行われていることもありました。

2005/10/22追加

車両とダイヤの歴史    神戸電鉄    神戸鉄道資料館