山陽電鉄の鋼製車は,現在,クリーム色の車体に赤と黒の帯が入った塗装となっていますが, 1948年から1988年までの車体標準色はクリームイエローとネイビーブルーのツートンカラーでした。
2016年からの6000系新造に伴い3000系が順次引退していく中で, リニューアルされずに車体が原型を保っている鋼製未更新車として最後の定期検査を受けた3030F4連を,3000系登場時の旧標準色ツートンカラーに復刻して運用されています。 (2019年7月5日から2021年春ごろまでの予定)
かつて旧標準色時代に掲出されたヘッドマークが,それぞれのシーズンに合わせて復刻ツートンカラー3030F4連に掲出されています。
2021年の桜シーズンに前年と同じ復刻版「さくら」ヘッドマークが3月23日から・・・
3000系復刻旧標準色3030F4連に4月6日まで・・・
この年は,おもに直通特急で運行される5000系6連5020Fにも4月20日頃まで・・・
4月7日からは復刻旧標準色3030Fに代わってアルミ無塗装編成3072F4連に4月19日まで・・・
掲出されました。
2020年の桜シーズンに復刻版「さくら」ヘッドマークが3000系復刻旧標準色3030F4連に3月15日から4月9日まで掲出されました。
このヘッドマークは1986年に掲出されていたそうですが記憶に無く,1985年に掲出された「さくら」ヘッドマークの写真がありました。↓
源平800年広域観光キャンペーンの文字があり,1985年限定のヘッドマークだったようです。
山陽電鉄沿線には多数の観梅スポットがあり,かつて観梅シーズンに山陽電鉄で「山陽沿線 観梅」ヘッドマークが掲出されていたことがありました。
2021年の観梅シーズンに「山陽沿線 観梅」ヘッドマークが3月4日から3月16日まで,旧標準色復刻ツートンカラー3000系3030F4連に掲出されました。 上り方3030号車のヘッドマークは1990年,下り方3615号車は1991年に掲出されていたものの復刻版です。
「山陽沿線観梅」(1990年版)ヘッドマークを掲出する山陽3000系復刻ツートンカラー3030号
「山陽沿線観梅」(1991年版)ヘッドマークを掲出する山陽3000系復刻ツートンカラー3615号
2020年の観梅シーズンに,復刻版「山陽沿線 観梅」ヘッドマークが2月18日から3月12日頃まで,旧標準色復刻ツートンカラー3000系3030F4連に掲出されました。 このヘッドマークは1986年に掲出されていたそうです。
山陽電鉄沿線には多数の神社があり,秋に各所でお祭が盛大に行われます。 2016年から秋祭りシーズンに山陽電鉄の一部の編成に「山陽沿線秋祭り」ヘッドマークが掲出されています。
2019年は9月26日頃から10月22日頃まで,お祭の「熱・魂・絆・華」四シーンのイメージが描かれた「山陽沿線 秋祭り」ヘッドマークが5000系に掲出されましたが, ほぼ同時期に旧標準色ツートンカラー3000系復刻色3030F4連には復刻版「秋祭り」ヘッドマークが掲出されました。
沿線に多数の海水浴場がある山陽電鉄では,夏の海水浴シーズンならではのヘッドマークを掲出することがあります。
2019年夏は「GO!海水浴」ヘッドマークが7月17日頃から8月下旬まで5000系6連2編成に掲出されましたが, 7月29日頃から8月26日頃まで,かつて旧標準色ツートンカラーの頃に掲出されていた「海へ」ヘッドマークが,3000系復刻色3030F4連に掲出されました。
旧標準色時代の1984年夏に掲出されていた時の画像です。(3050F)
過去のヘッドマークではありませんが,旧標準色ツートンカラーに復刻された3030Fに掲出されたヘッドマークをご覧ください。
高砂市高砂町が兵庫県景観形成指定地区に選定されたことをきっかけに始まった「たかさご万灯祭」は, 山陽電鉄高砂駅周辺で街がライトアップされたりジャズライブが各所で行われます。 山陽電鉄では,たかさご万灯祭開催10周年を迎えた2016年から,たかさご万灯祭をPRするヘッドマークを9月初め頃から祭当日まで一部の編成に掲出するようになりました。
2019年は9月14日・15日に開催される「たかさご万灯祭」をPRするヘッドマークが,8月30日頃から祭当日頃まで山陽5000系6連2編成に掲出されています。
また,高砂駅に留置した列車の中でジャズライブなどを行う「たかさご万灯祭『山陽ジャズトレイン』(SANYO Jazz Train)」が,たかさご万灯祭初日の9月14日に開催されます。 山陽ジャズトレインに使用されると思われる3000系4連1編成(3030F)には9月5日頃からジャズトレイン専用ヘッドマーク掲出されています。
2019年7月に最後の定期検査を出場して旧標準色ツートンカラーに復刻された3030Fは,3000系未更新車最終出場記念復刻ツートンカラーヘッドマークを掲出し, 7月5日に姫路駅で記念式典が行われた後,姫路から東二見まで事前募集の団体列車として運行され,翌7月6日から通常運用に就いています。 同ヘッドマークは7月後半まで掲出されました。
復刻されませんでしたが,旧標準色ツートンカラー時代に掲出されたヘッドマークをご覧ください。
1985年春に山陽電鉄で掲出された「潮干狩」ヘッドマーク。 潮干狩と言えば貝を思い浮かべますが,この年の潮干狩ヘッドマークにはカニがあしらわれていました。