2007年3月は神戸市営地下鉄にとって,1977年3月13日に西神線の名谷〜新長田で開業して30周年, また,1987年3月18日西神延伸線・西神・山手線の西神中央〜新神戸が全通して20周年になる時です。 これを記念して,記念乗車券と記念グッズの発売なども行われましたが, メインは何といっても「イベント列車 30th Anniversary Time Train(開業30周年記念タイムトレイン)」の運行。 その記念列車運行の様子をご紹介します。
2007年3月18日10時30分頃の名谷駅2番線,非常に多くの人に迎えられて30年前の開業式典時の装飾をほぼ再現された車両が名谷車庫から入線。 もちろん編成は,開業式典にも使用された1000系第1編成。
記念列車が2番線に据付後,ホーム先端で記念式典が行われました。 一連のセレモニーが執り行われた後,お子さんと職員さんによる記念列車への乗車テープカットで一般乗客も含めた乗車が始められ, 同じくお子さんと職員さんによる発車合図で10時54分に新神戸に向けて出発していきました。
「イベント列車 30th Anniversary Time Train(開業30周年記念タイムトレイン)」は一般利用者も乗車できる臨時列車として以下のとおり3往復+αが運行されました。
西神中央 | 名谷 | 新神戸 | ||
---|---|---|---|---|
10:54 | → | 11:14 | ||
11:55 | ← | 11:43 | ← | 11:23 |
12:12 | → | 12:23 | → | 12:44 |
13:25 | ← | 13:13 | ← | 12:53 |
13:42 | → | 13:53 | → | 14:14 |
14:55 | ← | 14:43 | ← | 14:23 |
15:12 | → | 15:23 | → | 15:44 |
16:13 | ← | 15:53 |
今回の記念列車の運行区間は西神・山手線の全区間ですが,この路線は殆どが地下または高架, わずかに地平区間があるものの,線路の両側が一般道ながら自動車専用的な道路で挟まれているため, 記念列車の撮影を狙う人は学園都市〜西神南の3駅に集中。
今回は,名谷〜新長田の開業時の装飾なので,やはりこの区間の中で撮影しようと向かったのは妙法寺駅。 掘割状態にあり,両側をトンネルに挟まれた駅であるため,午前と午後に1回ずつ行きましたが, いずれも掘割斜面やら架線用アームの影などで光線状態も良いとは言えず, 敢えて逆光気味な方向で,お顔の装飾が影で斑にならないように撮るのが精一杯でした。 どこかに駅名「妙法寺」の文字が欲しかったところですが,一般的な人の流れの視線にないところでもあり,残念ながら・・・ 名谷〜新長田の中では他に名谷でも最終の名谷行を撮りましたが,名谷到着時にの表示幕は「回送」。残念・・・
あとは編成写真,とくに装飾を重視して正面がちな写真を重視,学園都市〜西神南の各駅で撮影。
車内は宙吊り広告の代わって,30年間の各年のおもな出来事をまとめたものと新聞紙面が展示されていました。 (写真は「西神線開業」の記事と,その年の出来事のものです。) 2両で30年分になっていました。
1101号車と1601号車には1978年受賞した鉄道友の会のローレル賞のプレートも健在です。
前面の装飾の中で掲出されていたヘッドマークは,30年前に使用された物そのもの。 2004年に初めて開催された名谷車両基地一般公開のときにも展示されてありました。