神戸市営地下鉄海岸線の沿線でイベントが開催されるときには海岸線でも臨時列車が運転されることがあります。 全列車普通であり,御崎車庫への出入庫列車以外の区間運転列車はありませんが, 旅客数に応じていくつかのダイヤパターンがあるので,ここで臨時列車が運転されたイベントごとにまとめてみます。
2002年FIFAワールドカップは日本と韓国で開催され,海岸線御崎公園を最寄り駅とする神戸ウィングスタジアムでも3試合が行われました。
6月5日(水),7日(金)は15:30〜17:30頃まで予選リーグ,6月17日(月)は20:30〜22:30頃まで決勝トーナメントのゲーム。
いずれも往路輸送ではゲーム開始の約3時間前からゲーム終了まで,通常の10分間隔昼間ダイヤに対して本数を倍増させ,8編成使用の4分-6分(交互)間隔の運転。
ゲーム終了後はさらに1編成を追加して9編成で4.5分間隔の運転となりました。6月17日はゲーム終了時間が遅いため通常の終電車の時間以降まで運転。
神戸市交における臨時列車の運転は,基本的には通常ダイヤをベースにして臨時列車のスジを追加する形であるため, 増発本数によっては等間隔の定期列車の間に臨時列車があったりなかったりして運転間隔が均等でない場合もありますが, このワールドカップでは,往路輸送開始以降は特別ダイヤが組まれて等間隔運転になっています。 (往路輸送が5分等間隔でなく4分-6分間隔となっているのは,三宮・花時計前と新長田での到着列車と出発列車の交差支障回避の関係と思われます。)
区間 | ゲーム開始〜ゲーム終了 | ゲーム終了〜 |
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新長田〜三宮・花時計前 | 4分-6分(交互)間隔 | 4.5分間隔 |
毎年12月に開催され,神戸の風物詩にもなった光の彫刻「神戸ルミナリエ」。
海岸線では「旧居留地・大丸前」駅と「三宮・花時計前」駅が会場のすぐそばにあり,臨時列車が運転されました。
2001年に臨時列車が運転されたのは,
平日夕方ラッシュ後の10分間隔になった時間帯と休日の夕方以降で,所定ダイヤ(10分間隔)に追加して2編成で20分毎に臨時が増発され,
定期列車と合わせて6編成で6分-4分-10分間隔のサイクルにて運行されました。
区間 | ルミナリエ開催時間前後 |
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新長田〜三宮・花時計前 | 6分-4分-10分間隔繰り返し |
毎年7月下旬にメリケンパーク沖で大花火が打ち上げられる「みなとこうべ海上花火大会」が開催されます。
海岸線では第2回「近畿の駅百選」に選ばれた「みなと元町」駅が海上最寄り駅であり,
海岸線開業直後の2001年には花火打ち上げ前後の時間帯に臨時列車が運転されました,
運転間隔は所定の10分間隔の間に各1本ずつ増発し,定期列車と合わせて8編成使用の4分-6分交互の間隔となり,
平日朝ラッシュ時の7編成使用6分間隔よりも高頻度の運転となりました。
5分間隔でなく4分-6分間隔となっているのは,三宮・花時計前と新長田での到着列車と出発列車の交差支障回避の関係と思われます。
区間 | 花火大会開始前後 |
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新長田〜三宮・花時計前 | 4分-6分(交互)間隔 |