神戸電鉄 2013年6月からの暫定ダイヤ

4連運用の一部3連化

 利用者の減少に合わせて車両編成の短編成を行うことで経費削減を図るため,1100形4連2編成の3連化が完了したのに伴い, 4両編成で運行されていた下記の運用を2013年6月1日から3両編成での運行に変更すると,5月10日に発表されていた。

4連から3連となる運用
  • 平日昼間に有馬口〜有馬温泉で折り返し運転を行っている2運用とも。前後の送り込み・引き上げ・出入庫に関わる列車を含む。
  • 休日昼間に有馬口〜有馬温泉で折り返し運転を行っている2運用のうちの1運用。前後の送り込み・引き上げのほか,それにつながる三田線系統の列車を含む

 しかし,2013年5月28日に発生した有馬口駅構内での車両脱線事故による配線変更のため,有馬口〜有馬温泉で運用される車両が封じ込め状態となった。 そのため,同区間では平日・休日とも3連2編成により終日折り返し運転となり,計画とは異なる形態で4連2運用相当が3連化されることとなった。

有馬口駅配線変更に伴うダイヤ変更(2013年6月1日〜)

 2013年5月28日に有馬口駅構内の分岐器(ダブルスリップスイッチ)付近で車両脱線事故が発生したため,当該分岐器を片開きに取り替えて6月1日から運行を再開した。 この分岐器取替えにより新開地方面から有馬温泉へ向かう配線がなくなるため,同日より次のとおりダイヤが変更されている。

 なお,有馬温泉から新開地方面への上り線ルートは従来どおり確保されており,通常とは異なる扱いで有馬口〜有馬温泉の区間列車用編成の送り込みを行い,車両が差し替えられているものと思われる。

平日ダイヤ
  • 朝ラッシュ時の新開地〜有馬温泉直通列車を新開地〜岡場,新開地〜谷上,新開地〜鈴蘭台のいずれかに運転区間を変更,または一部減便。
  • 朝ラッシュ時の一部の急行を準急に変更。
  • 夕ラッシュ時の新開地発有馬温泉行直通列車を新開地発岡場行に運転区間変更。元々の新開地発岡場行は鈴蘭台行に短縮。
  • 有馬口〜有馬温泉は終日折り返し運転(運行本数変更なし)。
休日ダイヤ
  • 朝ラッシュ時の新開地〜有馬温泉直通列車を新開地〜岡場,新開地〜有馬口,新開地〜鈴蘭台のいずれかに変更。
  • 夕ラッシュ時の新開地〜有馬温泉直通列車を新開地〜岡場か新開地〜鈴蘭台に運転区間変更,または一部減便。
  • 有馬口〜有馬温泉は終日折り返し運転(運行本数変更なし)。

 有馬口での新開地方面への折り返しは,これまで一旦有馬温泉方に引き上げることにより可能であったが,今回の配線変更で不可能となっており, 朝ラッシュ時上りの有馬口発新開地行は,岡場で折り返して有馬口まで回送されたと思われる。

有馬口駅配線状況(変更前)
有馬口駅配線状況(変更前)

有馬口駅配線状況(変更後)
有馬口駅配線状況(暫定)

有馬口駅信号設備増設に伴うダイヤ変更(2013年7月29日〜)

 有馬口駅の三田方に入換信号機を増設することにより新開地方面への折り返しを可能とし,2013年7月29日から暫定ダイヤの一部変更が実施された。 6月1日からの暫定ダイヤとの変更点は次のとおり。

平日ダイヤ
  • 朝ラッシュ時に運休または運転区間を短縮されていた列車の一部を有馬口発着とするなどで,有馬口から新開地方面上りは配線変更前とほぼ同じダイヤに戻る。
  • 朝ラッシュ時の下りで営業列車として設定された新開地方面からの有馬口行は1本のみで,他は折返し入換時間確保のためか鈴蘭台または谷上から回送されたようである。
  • 夕方ラッシュ時に谷上発有馬口行2本を新設。ただし,一部区間運休中の列車の復活はなし。
休日ダイヤ
  • 6月1日からの暫定ダイヤから変更なし。
新開地発有馬口行
新開地発有馬口行
ダイヤパターン(代表的なパターンであり,異なるパターンの場合もあります。)
時間帯 有馬・三田・公園都市線 粟生線
朝ラッシュ
上り
18分ヘッド
特快速三田→新開地1本 急行粟生→新開地1本
準急岡場→新開地1本 準急志染→新開地1本
普通有馬口→新開地1本 普通押部谷→新開地1本
普通ウッディタウン中央−三田1本
昼間
上り
60分ヘッド
普通三田→新開地
有馬温泉接続
4本 急行粟生→新開地1本
急行志染→新開地1本
普通三田→ウッディタウン中央4本 準急2本
昼間
下り
60分ヘッド
準急新開地→三田
有馬温泉接続
2本 急行新開地→粟生1本
普通2本 急行新開地→志染1本
普通ウッディタウン中央→三田4本 普通2本
夕ラッシュ
下り
30分ヘッド
急行新開地→三田
有馬温泉行接続
1本 快速新開地→粟生1本
普通1本 普通1本
普通新開地→岡場1本 準急新開地→押部谷1本
普通谷上→有馬口1本
普通ウッディタウン中央−三田2本
備考
有馬温泉行接続:有馬口で有馬口〜有馬温泉 区間列車に接続

朝:2013年6月1日〜

朝ラッシュ時ダイヤパターン

朝:2013年7月29日〜

朝ラッシュ時ダイヤパターン

昼:変更なし

昼間ダイヤパターン

夕:2013年6月1日〜

夕方ラッシュ時ダイヤパターン

夕:2013年7月29日〜

夕方ラッシュ時ダイヤパターン

列車種別と停車駅

2013年6月上旬の編成
←新開地
4両編成
ワンマン対応
cM2 M1 M2 M1c
+6002--6101--6102--6001+
+6004--6103--6104--6003+
cM2 M1 M2 M1c
+5002--5101--5102--5001+
+5004--5103--5104--5003+
+5006--5105--5106--5005+
+5008--5107--5108--5007+
+5010--5109--5110--5009+
+5012--5111--5112--5011+
+5014--5113--5114--5013+
+5016--5115--5116--5015+
+5018--5117--5118--5017+
+5020--5119--5120--5019+
cM T M Mc
+2008--2204--2104--2007+
+2010--2205--2105--2009+
cM2 M1 M2 M1c
+3002--3101--3102--3001+
+3004--3103--3104--3003+
+3006--3105--3106--3005+
+3008--3107--3108--3007+
+3010--3109--3110--3009+
+3012--3111--3112--3011+
+3014--3113--3114--3013+
+3016--3115--3116--3015+
+3018--3117--3118--3017+
cM2 M1o oM2 M1c
+1310--1309--1362--1361+
cM2 M1o oM2 M1c
+1360--1359--1358--1357+
+1356--1355--1354--1353+
cM2 M1o oM2 M1c
+1352--1351--1372--1371+
cM2 M1o oM2 M1c
+1376--1375--1374--1373+
cM T Mo oMc
+1154--1252--1153--1076+
cM T Mo oMc
+1112--1206--1111--1074+
+1114--1207--1113--1075+
cM T Mo Mc
+1116--1208--1125--1115+
粟生線・三田・有馬温泉 系統
3両編成
ワンマン対応
cM T Mc
+2002--2201--2001+
+2004--2202--2003+
+2006--2203--2005+
cM T Mc
+1152--1251--1151+
+1502--1601--1501+
+1504--1602--1503+
cM T Mc
+1102--1201--1101+
+1104--1202--1103+
+1106--1203--1105+
+1108--1204--1107+
+1110--1205--1109+
+1120--1210--1119+
+1122--1211--1121+
公園都市線・粟生線・有馬線・三田線
2014/06/26記

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