321系(概要)
JR西日本で2005年以降の通勤型電車の標準として新しい設計思想で新造されたのが321系である。
車体は207系と同様に裾が絞られた断面であるがビートがないステンレス製で,中間連結面の貫通路は一般的な中央配置となっている。
M車・T車の構成はJR西日本のこれまでのシステムとは大きく異なっている。 M車系車両は2台車のうち片台車のみ主電動機付のM軸,もう一方の台車は付随軸として 0.5M 0.5T の構成となっている。 SIVは全M車系車両に搭載,パンタグラフはクモハ321とモハ321,コンプレッサはモハ321のみに搭載されているが, 全車両に各機器が搭載可能な構造としてさまざまな編成の組成に対応できる。
車内設備も207系から変更された。 案内表示装置は液晶画面が扉間の天井に設置され, ロングシートはバケット式となって一人当たりの幅も広くとられて扉間が6人がけとなっている。
2005年度は7両編成20本,2006年度は7両編成19本が投入され,編成はM車6両+T車1両のM:T比3M4T相当の組成となっている。
第1編成が2005年7月19日に落成,公式試運転が行われた。以降,増備が進められている。 そして,12月1日から営業運用が開始された。
321系(概要) 321系 編成表