和田岬線は2001年6月まで非電化で,1990年からは専用に改造されたキハ35系300番台が朝夕の朝通勤時と夕方から夜にかけての退勤時だけ走っていました。 この非電化キハ35系300番台の頃の和田岬線の様子をご紹介します。
以前の兵庫駅前は側線が何本か広がっていたようですが,阪神大震災後に再開発で様子が完全に変わっており,和田岬線のホームも高架化されています。
兵庫駅の和田岬線ホームに出入りする際には和田岬線用の改札機を通ります。
この改札機を通ると,普通乗車券は回収され,Jスルーカードでは和田岬線までの分の金額が引かれます。
和田岬駅は無人駅で何もなく,和田岬駅の改札機が兵庫駅にあるようなイメージです。
和田岬から乗る場合で定期券またはJスルーカードを持たない場合には無札で乗車して兵庫の改札前の券売機で切符を買うことになります。
当然,列車が着いたときに乗客が一斉に券売機に並ぶことになり,券売機の数も少ないため,かなり長い列ができてしまいます。
和田岬線車両は平日は<キハ35 300+キクハ35 300>×3の6両編成,休日は<キハ35 300+キクハ35 300>×1の2両編成のことが多いようです。 兵庫駅と和田岬駅のホームは同じ側にあるため,片側は3箇所の扉のうち両端2箇所が完全に塞がれています。 また,キクハはキハ35からエンジンを撤去された和田岬線だけの車両です。
和田岬近辺の工場に通勤する人の利用がほとんどであるため,朝は兵庫から和田岬,夕方はその逆の利用者が圧倒的に多く,それぞれ逆方向はガラガラ。 列車が運転されるのも朝夕のみ。実にのんびりした速度で走ります。
夕方の和田岬駅。兵庫行は工場帰りの人たちをたくさん乗せて出発します。
和田岬駅前の道路では神戸市営地下鉄海岸線が建設中で雑然としています。
和田岬線沿いに日本屈指の車両メーカ川重兵庫工場があります。同工場への引込み線も分岐しており,甲種輸送時にはDLに牽引されて旅立っていきます。
この工場の構内試運転線を公道が横切っており,しかも公道からは完成間近の車両を試験するピット線の中も見え,新造間近の車両たちが見えます。
写真は公道から撮影