粟生線活性化

 神戸電鉄粟生線は1952年に全線開通し,沿線に住宅地が開発されて利用者数が増加しましたが, 1992年度の1,420万人をピークに少子高齢化や自動車交通との競合激化等で利用者数が激減,2008年頃にはピーク時の半分近くになってしまいました。

 そこで,地域公共交通の活性化及び再生に関する法律に基づき,沿線の関係自治体などで組織される「神戸電鉄粟生線活性化協議会」が設置され, 安全性向上のための設備投資への支援,鉄道利用者の利便性向上および利用促進を図る事業が進められることになりました。 その一環として,車両を装飾したり,特別列車を走らせるなどのイベントが開催されています。

おやじジャズトレイン

2011年

 「第3回おやじジャズバンドコンテスト in 神戸」(※)で上位受賞した2組のバンドが車内で生演奏する「おやじジャズトレイン」が, 2011年11月3日文化の日に事前募集制の臨時列車として新開地〜志染で1往復運行されました。 車両は粟生線活性化シンボルキャラクター「しんちゃん」のぬいぐるみを乗せた6004Fが充当され,特製ヘッドマークが掲出されています。

おやじJAZZトレイン おやじJAZZトレイン ヘッドマーク

 運行ダイヤは,新開地16:34発→志染17:25着,志染17:59発→新開地18:53着で, 途中,往路は見津信号場の引上げ線で,復路は押部谷駅で定期列車を退避しています。

(※)「第3回おやじジャズバンドコンテスト in 神戸」は,兵庫県神戸県民局・神戸市・ひょうごツーリズム協会・ラジオ関西・神戸新聞事業社で構成された 「おやじジャズバンドコンテスト in 神戸実行委員会」主催で開催されています。

2012年

おやじJAZZトレイン  「おやじジャズバンドコンテスト in 神戸」で上位受賞した2組のバンドが車内で生演奏する「おやじジャズトレイン」が, 2012年は6月17日の父の日に谷上〜志染で1往復運行されました。 車両は粟生線活性化ラッピング編成「HAPPY TRAIN☆」5002Fが充当され,2011年とはキャッチフレーズが異なる特製ヘッドマークが掲出されています。

 運行ルートは,谷上15:02発→鈴蘭台→志染(折り返し)→鈴蘭台→谷上17:23着で, 途中,往路は見津信号場の引上げ線で,復路は押部谷駅で定期列車を退避しています。

おやじJAZZトレイン おやじJAZZトレイン ヘッドマーク
2012/06/17 記

 そして前年と同様に11月3日文化の日にも新開地〜志染で1往復運行されました。 車両は粟生線活性化シンボルキャラクター「しんちゃん」がハロウィン姿で乗務する6004Fが充当され,2011年文化の日と同じ特製ヘッドマークが掲出されています。

 運行ダイヤは,新開地16:34発→志染(折り返し)→新開地18:53着で, 途中,往路は見津信号場の引上げ線で,復路は押部谷駅で定期列車を退避しています。

おやじJAZZトレイン
送り込み回送
2012/11/07 記

2013年

 2013年の「おやじジャズトレイン」は11月3日文化の日の1回だけ運行されました。

 車両は前年の11月と同様,粟生線活性化シンボルキャラクター「しんちゃん」がハロウィン姿で乗務する6004Fが使用されています。

 運行区間と時間帯が変更され,鈴蘭台13:19発→粟生(折り返し)→鈴蘭台16:04着で,時間帯が早くなったためか2012年6月と同じヘッドマークが掲出され, 粟生線全線を走破しています。 往路の見津信号場での後続定期列車の退避はなく志染まで逃げ切り,志染で時間調整のためしばらく停車,復路は押部谷駅で定期列車を退避した模様です。

おやじJAZZトレイン
2013/11/05 記

粟生線ライブトレイン

 2010年8月1日には粟生線活性化の一環として,車内で音楽のライブを行う「ライブトレイン」が新開地〜志染の臨時列車として運行されました。 車両は6004Fが充当され,特製ヘッドマークが掲出されました。

 運行ダイヤは,新開地10:34発→志染11:25着と,志染12:58発→新開地13:57着で, 下り列車では途中,見津信号場の引上げ線で定期列車を退避するという珍しい光景が見られたようです。


2014/11/02 テーマごとに分離

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