神戸電鉄粟生線は1952年に全線開通し,沿線に住宅地が開発されて利用者数が増加しましたが, 1992年度の1,420万人をピークに少子高齢化や自動車交通との競合激化等で利用者数が激減,2008年頃にはピーク時の半分近くになってしまいました。
そこで,地域公共交通の活性化及び再生に関する法律に基づき,沿線の関係自治体などで組織される「神戸電鉄粟生線活性化協議会」が設置され, 安全性向上のための設備投資への支援,鉄道利用者の利便性向上および利用促進を図る事業が進められることになりました。 その一環として,車両を装飾したり,特別列車を走らせるなどのイベントが開催されています。
2014年秋にサイクリングロード「播磨中央自転車道」の全線開通したのを記念して,2014年11月1日に播磨中央自転車道スタンプラリーが開催されました。 これに合わせて,MY自転車を折りたたまずに一緒に乗ることができるサイクルトレインが,粟生線乗ろうDAY!の一環として神戸電鉄と北条鉄道で運行されました。 神鉄では西鈴蘭台・押部谷・三木のいずれかと粟生との間,北条鉄道では北条町と粟生との間を往復で事前申込者が乗車できるものです。
運行時刻は,神鉄の往路が西鈴蘭台8:04発,押部谷8:33発,三木8:57発,復路は粟生14:50発。 北条鉄道が往路北条町9:28発,復路粟生16:09発。
神鉄では「しんちゃん」がハロウィン姿で乗務する6004Fが,ミュージアムトレインヘッドマークを掲出したままで運転されています。
北条鉄道では,ロングシート車フラワ2000-2をサイクルトレイン専用として定期列車の北条町方に連結するという,いつものイベント企画列車スタイルで運転されましたが, 表示幕が「団体」となっていた他はヘッドマーク掲出等はありませんでした。