神戸電鉄の公式WEBサイトにある会社情報の決算情報において,2007年5月14日付の「平成19年3月期 決算短信」の中で, 経営方針の中長期的な会社の経営戦略と対処すべき課題のひとつとして「快適にご乗車いただくために新型車両の導入を図ってまいります。」との記載があり, これが神鉄からの新型車両新造について初めての公表になると思われます。 翌日には神戸新聞においてもこのことが報道されています。
2008年2月7日には神戸電鉄の公式WEBサイトのニュースリリースで「新型車両の建造について」として, 外観と内装のイメージ図とともに6000系として新造される車両の概要が発表されました。
これによると6000系は6月を目途に運用開始するとのことです。6000系の概要は次のとおりです。
車体はステンレス製で前面はパノラミックタイプの2枚窓,カラーはステンレスのシルバーをベースにブラック,レッド,ゴールドのラインとなっています。 車内は従来の車両のイメージを踏襲して,木目調の壁に白い天井,グリーンのロングシート。 窓の幅と高さ,室内幅,天井高さ,座席幅はいずれも拡大されるとのこと。 各車両の出入り口3箇所にカラー液晶ディスプレイが停車駅案内・乗換案内等を表示する運行用と広告用の各1台ずつ設置されます。 車内貫通扉は,取手に手を添えることにより開閉する自動扉になります。
2008年3月1日には川重兵庫工場のピット線で6001Fを公道から見ることができ,最終工程に入っていることをうかがわせました。(写真は公道より撮影)
3月12日の夕刻には,6101号車と6002号車がトレーラーに載せられて待機中の姿が見られました。 いよいよ神鉄に向けて輸送するようです。
そして3月13日未明,トレーラーに載せられた2両は粟生線市場駅にある作業場に向けて川重を出発していきました。
3月13日夕刻の市場駅では,正規の台車に載せられ,6002号車と6101号車が連結された状態で留置されているのが見られました。 深夜に他の車両に牽引されて鈴蘭台車庫まで回送されるのを待っています。 トレーラーでの輸送に支障するため,前面のスカートはありません。
なお,トレーラーから正規の台車への載せ換え作業の様子は,6500系の車両搬入作業の様子をご紹介している 神戸電鉄6500系新造についての発表から搬入までの動きのページもご覧ください。
3月13日の営業最終列車の後,1352F4連が6000系2両を迎えに来ました。 1371号車と6002号車が連結されて6両編成状態に。 連結作業と足回りの点検作業が行われた後,鈴蘭台へ向けて出発していきました。
残りの6001号車と6102号車も上記の1日遅れの日に輸送・回送されました。