多くの私鉄では保守用資材を搬入場所から現場まで運搬する場合に黄色いモーターカーで輸送される場合が多く, 営業運転終了後の深夜に走るため,目にすることができません。 しかし,神鉄の場合は長い急勾配区間が各所に存在し,モーターカーでは力不足なのか, 電気機関車と電動貨車が在籍し,昼間に営業列車が走る合間を縫って資材を運ぶ姿を見ることができます。 ここでは,その姿をご紹介します。
刈り入れ間近の田んぼの横を,砕石を積んでだホッパ車を電機が推して行きます。
夏の盛りも後半になって瑞瑞しい実をつけた田圃の稲の横をデヤが枕木を積んで駆けていきます。
駅周辺整備のため工臨作業場が道場南口車庫へ移設され,かつて作業場とプレハブの建物があった場所も整地されたので, 青空で泳ぐ鯉たちに見守れて休憩中のデヤ750形が見渡せるようになっていました。
2007年3月の検査時に,車体の大部分が塗り直されて綺麗になると同時に前面窓のHゴムも車体色に塗装され,同じマルーンながら雰囲気が変わったデヤ750形。 田植えを終えたばかりの田圃の傍を駆け抜けていきます。
2008年2月は週末によく雪が降り,神鉄沿線では一面雪景色になるところも。 2月24日には前夜から降り積もった雪の中を,日曜日にもかかわらず,デヤが鈴蘭台から道場南口の車庫まで資材を積み込みに行く姿が見られました。
レールなどの資材や発電機などの機材の積み込み作業が終了して深夜の任務まで休息する傍を,しんちゃんが乗務する6004Fが!
資材運搬用モーターカーが2編成出揃い,デヤの役目も終えようとしていた2012年末,有志によりデヤがチャーターされ,走る姿を撮影する機会が設けられました。
2005年3月までは,砕石,レール,枕木,架線柱などの保守資材の積み込み作業は,道場南口駅構内の側線に隣接した作業場で行われていました。
2005年4月からは新しい車庫の中に建設された作業場で資材の積み込み作業が行われています。
この日は留置線脇に置かれたレールをデヤ750形に装備されたクレーンを使用して積み込み作業が行われていました。
2007年3月からはこの車庫が旅客車両の留置にも使用されるようになったためか,レール,枕木などの資材の荷役作業は本線沿いの側線で行われています。
車両の搬入・搬出にも使用される市場駅の作業場でデヤが昼寝している姿を見ることもあります。 粟生線では単線区間で昼間のダイヤが隙間なく詰まっていて,残念ながら昼間に工臨が走る姿を見ることはできません。