ホームから車両間への転落事故防止のため,各鉄道で転落防止幌の設置が進められています。 神戸市営地下鉄でも2001年開業の海岸線では車両新製時から転落防止幌が設置されています。 西神・山手線車両へは2001年12月に1112Fの1ヶ所のみ(1112号車と1212号車の間)に設置されているのが確認されました。 1ヶ所のみの設置であることから試験中であると思われます。
1ヶ所だけ設置された転落防止幌は,形状はJRのものとに似た感じでしたが,上下の長さは長く,幌の下端はほぼ車体の下端と同じ。
色は,幌の取り付け座は車体と同じ色でしたが,ゴムの部分は色が塗られておらず,ゴムそのものの色でした。
特徴的だったのは,幌が上下方向にスライドできるようになっていることです。
急カーブの内側になると両車の幌どうしが接触しますが,その状態で車体の揺れとか勾配なんかで片方の車体が上下に動くと,
幌も上下にスライドしてゴムどうしが擦れないようになっていました。
2002年2月に全般検査を終えて出場した2122Fから全車両間に転落防止幌が取り付けられています。 以後,検査入場時などに1000系から3000系の各車両で順次取り付けられています。
2004年4月から北神急行7000系でも転落防止幌が設置され始めています。
幌の形状は板ばねで幌布を広げるように支持する阪急タイプが片側だけ設置されているような形になっています。