神戸市交5000系
概要
	
	 神戸市交通局5000系は2001年7月7日に開業した海岸線用の車両で,次のような特徴を持っている。
	- 中量規模小型断面15m級アルミ車体
 
	-  アイボリーをベースに,神戸市営地下鉄のイメージカラーであるグリーンと海岸線のラインカラーであるブルーの帯で塗装されたアルミ車体である。
 
	-  神戸市交では初めて先頭部にスカートが,車両間に転落防止幌が設置されている。
 
	- 鉄輪式リニアモーター車(135kW×2/car)
 
	-  大阪市交長堀鶴見緑地線70系車両と東京都交大江戸線12-000系車両につづく日本で3番目の鉄輪式リニアモーター車である。
		非粘着駆動である鉄輪式リニアモーターとするとともにセルフステアリング機構付台車とすることで
		急勾配(最急勾配50パーミル)・急曲線(本線で最小曲線半径100m)に対応して極力道路下を通るようにすることができるようになり,
		中量規模小断面とすることでトンネル断面も小さくして,建設費の低減が図られている。
 
	-  リニアモーターの場合,1台車にモーターを1台しか搭載できないため,一般的な回転型モーター車に換算すると1両で0.5M相当,編成全体では2M2T相当である。
 
	- ワンマン運転車両
 
	-  新規開業路線では標準的となったワンマン運転に対応しており,遠赤外線により地上から車上にホーム映像信号を送信して運転台に表示する装置を設置するなど,
		運転台に座ったままで扉を開閉することができるようになっている。
 
	- 進行方向に向かって右側に運転台
 
	-  海岸線では全駅が島式ホームであることから,運転台もほとんどの場合がホーム寄りとなる進行方向に向かって右側に運転台が設けられている。
 
	- IGBTによる2レベルVVVF制御(1C2M×2/unit)
 
	-  SIVと制御装置はIGBT素子による2レベルインバーターである。
 
	-  制御装置は1unitあたり1C2M×2群構成となっており,故障時には群(1両分)単位での開放が可能である。
 
	- 小型シングルアームパンタグラフ
 
	-  小断面トンネルであるため車体屋根と架線の間隔も短く,パンタグラフも小型のシングルアームタイプが採用されている。
 
	- バケットタイプの客室座席
 
	-  車内はホワイト系の壁と天井にレッド系のバケットタイプの座席が採用されている。
 
編成
	 4両固定編成で,開業までに10編成が新造された。
	
		
			5000系編成表
			(←新長田−−−三宮・花時計前→)
		
		
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		| Mc2 | M1 | M1' | Mc2' |  | 
		SIV CP | VVVF | VVVF | SIV CP | 竣工 | 
		| 5101 | 5201 | 5301 | 5401 | 2001年 1月 | 
		| 5102 | 5202 | 5302 | 5402 | 2001年 1月 | 
		| 5103 | 5203 | 5303 | 5403 | 2001年 1月 | 
		| 5104 | 5204 | 5304 | 5404 | 2001年 2月 | 
		| 5105 | 5205 | 5305 | 5405 | 2001年 2月 | 
		| 5106 | 5206 | 5306 | 5406 | 2001年 3月 | 
		| 5107 | 5207 | 5307 | 5407 | 2001年 3月 | 
		| 5108 | 5208 | 5308 | 5408 | 2001年 4月 | 
		| 5109 | 5209 | 5309 | 5409 | 2001年 4月 | 
		| 5110 | 5210 | 5310 | 5410 | 2001年 4月 | 
	
 
	
		
	
	 なお,第1編成〜第3編成は実際には2000年6月〜8月にかけて川重で完成し,御崎公園車庫に搬入されて試運転に使用されていた。
	そのうち,5403号車は2000年7月にトレーラーに牽かれて「神戸まつり」おまつりパレードでに参加している。
2003/02/16