【VVVF車・チョッパ車・交直流車】疑問 投稿者:サンダーバード98号 投稿日:2002/11/04(Mon) 14:31 No.912 |
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こんにちは、少し疑問がありましたので、投稿致しました。 さて、僕の疑問と言うのは、VVVF車(割と初期の)や電機子チョッパ車、交直流車等の床下機器に絶対と言っていいほど搭載されている機器があります。それは、外観から言うと円筒形で、横に格子が入っています。おそらくこの中には冷却用のファンが入っていると思われます。北神急行7000系にもこの機器が搭載されておりまして、これについては「フィルタリアクトル」と確認しております。おそらく僕的にVVVF車以外では「主平滑リアクトル」だと思うのですが、誰か分かる方、お願いします。
フィルタリアクトルについては、初期の世代のVVVF車両については「強制風冷型」と言って、このような形をしているものが多い様で、今は走行風冷型も出てきて形が変わっております。ただ、車両重量軽減やぎそうスペースの確保の観点から最近でも「強制風冷型」を使う会社は多い様です。
また、フィルタリアクトルとは、パンタグラフの離線(走行中、パンタグラフのすり板が架線から一瞬、離れること)したときに発生する異常電流やノイズが制御装置に悪影響を及ぼすので、これらのノイズを軽減する装置です。そして、交直流車や電機子チョッパ車(推測)に設置されている装置については「主平滑リアクトル」と言って、整流波形をなだらかにする装置だそうです。 また、この円筒形で横に格子が入った装置、交流・交直流車では主変圧器とも考えられるのでややこしいです。 |
| Re: 【VVVF車・チョッパ車・交直流車】疑問 れいらっく@神戸鉄道資料館 - 2002/11/04(Mon) 22:19 No.920 |
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リアクトルは,そこに流れる電流の変化を妨げようとするコイルの性質を利用したものです。スイッチの入切など外的要因で電流が増えようとしたり,減ろうとしたりするときに,その変化を滑らかにしようとします。
「主平滑リアクトル」はチョッパ車・交流車・交直流車で同じような役割を果たしています。チョッパ装置の半導体素子でON/OFFされるときの電流の急激な変化を滑らかにします。交流車・交直流車では交流を単に整流しただけでは電流が一方通行になっただけで波打った状態になっていますので,「主平滑リアクトル」で綺麗な直流にしています(完全ではありませんが・・)。元々,モーターとか変圧器自身もコイルの部分があるので,少しは平滑作用もあるはずなのですが,それだけでは不十分ということでしょう。
フィルタリアクトルは,フィルタコンデンサと組み合わせて,チョッパorVVVFなどの半導体素子のON/OFFで生じた高周波電流が架線側に流れないようにするものです。マイナス側であるレールにはいろいろな信号電流(例えばATCなど,特定の周波数の交流)も流れており,これらに誤動作など悪影響を与えないようにするためです。
パンタグラフの離線に関しては,リアクトルは悪い方向に働きます。離線により架線とパンタグラフは物理的に離れてしまい,流れていた電流が切れようとするにも関わらず,リアクトルの電流の変化を妨げる性質により流れつづけようとするため,アークが飛んで架線とパンタグラフの接触部を荒らしてしまいます。
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| Re: 【VVVF車・チョッパ車・交直流車】疑問 特急サザン - 2002/11/04(Mon) 22:50 No.921 |
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フィルタリアクトルはそんな役目をしてたのですか、びっくりしました。それでVVVFに切り替えた車両の試運転する時には信号やその他の設備にどんな影響もたらすか、確認の試験をしてたわけが解りました。ひとつ勉強になりました。 |
| Re: 【VVVF車・チョッパ車・交直流車】疑問 サンダーバード98号 - 2002/11/05(Tue) 17:08 No.922 |
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こんにちは。私の考えていたフィルタリアクトルの役割が少々間違っていた様で、ご迷惑をお掛け致しました。これからも尚一層正確な研究を重ねていきますのでよろしくお願い申し上げます。そう言えば、1年前の神鉄トレインフェスティバルで、5000系の床下機器をじっくり見学しました。そしたらフィルタリアクトルの重さにびっくり!!なんと455kgもあるんです。それもそのはず。VVVF装置と共に車両の両側面に顔を出しているんですから…んでもってフィルタリアクトルの通風孔(フィルタリアクトルの機器側面)から中覗いて見たらコイルが沢山!!(そう言えば去年、夏休み理化研究で電磁石の研究をした時、コイル沢山作ったような…これ使っていつかフィルタリアクとるの研究でもしてみましょう…) |
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