英国 保存鉄道の旅 1998年7月
英国 保存鉄道の旅 その1
第1日 7月11日(土)
- シンガポール航空でロンドンへ
- 神戸三宮から空港バスで関空へ向かう。関空には9時15分ころに到着。
すでにSQ985便のチェックインが始まっており,我々も急いでチェックイン。いつものとおり窓側のシートをリクエストする。
するとカウンターのおねえさんが「本日はシンガポールまで足元の広い席をご用意いたしました・・・」
なっなんと足元の広い席ーーーービジネスクラスにあっぷぐれーど!!!
知り合いの中には,初めて国際線に乗ったときにいきなりアップグレードという人が何人かいるのに,
何回も乗ってるボクは・・・と羨ましく思っていたのだが,憧れのSQで・・・。
- 出国手続きをしたあと,SQ985が出発するGATE45へ向かうとそこにいたのは,
なっなんとSingapore Airways 50Yearsスペシャルマーキング機!!(9V-SMZ)
去年のニュージーランド行の時のBoing747 1000thに続くスペシャルマーキング機への搭乗!
出だしからついてる。
- ほぼ定刻にRunway24からTake off。今回の Rufflesw Class の席はアッパーデッキ。これも今回が初めて。やはり,シートがゆったりして楽だ。
時間が長くて夜行便になるシンガポールからロンドンまでがこれだったらよかったのに・・・なんて言うとバチがあたるかな。
- シンガポールには少し早めの17時ころに到着。
ここで6時間ほどの待ち時間。チャンギ空港は待ち時間を退屈しないで過ごすためにハード・ソフトの両面でさまざまな工夫があり,Singapore FREE TOURSもそのひとつ。
無料でバスとボートに乗って約1時間でシンガポールをまわるというもの。シンガポールの街のワンポイント観光といった感じ。
- 空港に戻ってからもずいぶん時間があったが,昨年11月にもここに来ているのであまりうろうろせず,しばし仮眠。
- ロンドンへのSQ322は定刻より10分ほど遅れて23時25分にPush Back。今度はエコノミー。
しかし,シンガポール航空はエコノミーでも各シートに液晶がついていて,各自好きな映画を見るだけでなく,ゲームをすることもでき,
12時間のフライトでも退屈はしない。特に大きな揺れもなく,快調に飛ばしてロンドン・ヒースロー空港に向かった。定刻より約30分早い5時20分に到着した。
第2日 7月12日(日)
- ロンドン到着
- ロンドン・ヒースロー空港へは定刻より約30分早い5時20分に到着した。
英国の入国審査は厳しいことで有名で,5年前に来たときには,アジアからの数便が同時についたこともあり,1時間以上並んで待ったうえ,あれこれと質問攻め(ボクだけでなくEU以外の人みんな),所持金やら帰りの航空券まで提示させられてようやく無罪放免。荷物をとって外に出たときには着いてから2時間たっていた。
今回も当然それを覚悟していたのだが,お決まりの質問だけですみ,出るまでに1時間もかからず,拍子抜けだった。
- Isle of MANへ
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- ヒースローからロンドンの街にでることなく,国内線に乗り継いでマン島(Isle of MAN)に向かう。
マン島は GREAT BRITAIN と IRELAND との間にある小さな島。
次のフライトは manx AIRLINES。
機材はBAe ATP(レジ:G-MANA)。
初めてのプロペラ機だ。
滑走路混雑のためJX310はかなり待たされてTake off。
国内線で1時間ほどのフライトでありながらそこそこのランチが出てきたのは予想外だった。
定刻より30分ほど送れて,Isle of MAN 南端に近い海沿いのRonaldsway Airportに到着。
- Isle of MAN到着
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- 空港からは小さなお城があるCASTLETOWN という小さな町が近い。
その CASTLETOWN は,マン島の首都的な町であるダグラス(Douglas)と南西端の Port Erin とを結ぶSTEAM RAILWAYのほぼ中間地点。いったん,Port Erinまで行って全区間SL列車に乗ることにする。
- STEAM RAILWAY
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- CASTLE TOWNの駅で両方向の列車の行き違いがあるが,この時,お互いに機関車を交換しあう。
両列車はこの駅まで逆向きで客車を引張ってきて,この駅から機関車だけ元に戻るようして今度は前向きで走って行く
(詳細は別ページで)。
- 客車は各コンパートメントに扉がある英国の昔のタイプ。
小さいが結構とばしていくのでよく揺れるが,この揺れ具合は頑張って走っているという感じがしてなんとも言えないいい感じ。
- 終着Port Erinには,STEAM RAILWAYグッヅのショップがあり,その横には引退したSL&客車とこの鉄道の歴史が書かれたパネルが展示されている。
- 約1時間後,同じ列車に乗って,今夜の宿泊地DOUGLASに向かった。
- DOUGLASではフェリーターミナルの少し北の海沿いのBed & Breakfast(B&B)に宿をとる。
緯度が高いだけに日も長く夜9時になってもまだ薄明るかったが,合計20時間以上のフライトの疲れと時差で,早々とベッドにもぐりこんだ。
第3日 7月13日(月)
- HORSE TRAMS
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- 今日は DOUGLAS の北側の鉄道乗り歩き。今日はいい天気だ。
- フェリーターミナル前と MANX ELECTRIC RAILWAY の駅(DERBY CASTLE)との間を結ぶ HORSE TRAMS(馬車鉄道)にB&Bの前から乗る。
パッカパッカとのんびりなスピードながら重そうな車を引張っていく。
- MANX ELECTRIC RAILWAY
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- Derby CastleからMANX ELECTRIC RAILWAYの1番電車(といっても10:00発だが)に乗る。
MANX ELECTRIC RAILWAYは,SNAFFELL MOUNTAINへの登山鉄道との分岐点となるLAXEYを経て北部のRAMSEYに至るTRAMである。
車両はかなり古いものばかりであるが,手入れが行き届いていて状態はとても良い。
電動車も,今の電車のような複雑で大きな装置はなく,マスコンハンドルで直接主回路接点を入り切りするタイプの制御のようで非常にシンプルだ。
最近では付随車でさえもっとたくさんの機器箱がぶら下がっている。
多くの場合1両の電動車で1両の付随車を引張っていく。
まずはSNAFFELL MOUNTAIN RAILWAYに乗るためにLAXEYまで乗って行く。
- SNAFFELL MOUNTAIN RAILWAY
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- 巨大な集電装置(パンタグラフじゃないし,なんて言うのかな?)を屋根に載せた1両の電車でゆっくりながらグングン急勾配を登って行く。
制御はTRAMと同じようだが,急勾配を上り下りするだけあって,2本のレールの間にもう1本レールを横向けたようなものが敷いてあり,これを挟み込むようなブレーキ装置がついている。(詳細は別ページで)。
- 下のほうは天気が良かったのだが,登って行くにしたがって雲の中へ。
標高 2036feet(約600m)の頂上では濃い雲に囲まれて真っ白。
何も見えないのでレストハウスの中でこの鉄道に関する展示を見たりしながら少し休んで次の電車ですぐにLAXEYに戻った。
- 再び MANX ELECTRIC RAILWAY
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- Laxey から再びMANX ELECTRIC RAILWAYに乗って北側の終点RAMSEYに行く。
海沿いをのんびりとTRAMは走る。終点RAMSEYで付随車を後ろにするために人力で押したりしながら入れ換える。
駅にはこの鉄道に関する小さな展示館があり,歴史・TRAMの構造などが展示されていた。
- RAMSEY は海沿いにある小さな町でこれといった名所もないようだが,TRAMを1本遅らせてまちをぶらぶら。
- 帰りの車両は,STEAM 125 と書かれて電飾があり,STEAM RAILWAYの開業125周年を記念して,夜イルミネーションを光らせて走らせるようだ。
- ちなみに,このTRAMは通常は夜は走らないが,
DERBY CASTLEに近いGROUDLEにあるGROUDLE GLEY RAILWAYという小さなトロッコSLが走る特定の火曜日または水曜日の夜に,
このTRAMがシャトル列車としてイルミネーションを光らせて走るようだ。
ほかにGROUDLE GLEY RAILWAYは日曜日の昼間も走っているようだが,昨日乗らず,今日は曜日違いで残念ながら乗ることができなかった。
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