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鉄道のダイヤグラムについて

【阪神・山陽】2020年3月~新ダイヤ

2020年3月14日のダイヤ変更から4か月も経ってしまいましたが,阪神・山陽の新ダイヤを神戸鉄道資料館本館の阪神電鉄・山陽電鉄のダイヤ 2020年3月改正にまとめました。

阪神・山陽 2020年3月ダイヤ(朝ラッシュ時上り)

阪神・山陽 2020年3月ダイヤ(朝ラッシュ時上り)

平日朝ラッシュは,阪神の区間特急始発駅青木で高速神戸発の普通列車の到着を待って出発するように改善されています。
魚崎~芦屋の高架化工事完成により徐行がなくなったからか,速度向上したかで間に合うようになったようです。

阪神・山陽 2020年3月ダイヤ(昼間)

阪神・山陽 2020年3月ダイヤ(昼間)

平日昼間は,快速急行が新たに休日同様,今津に停車。

阪神・山陽 2020年3月ダイヤ(夕ラッシュ時下り)

阪神・山陽 2020年3月ダイヤ(夕ラッシュ時下り)

平日夕方はほとんど変化ないようです。

土休日ダイヤでは,朝夕を除いて6両編成で運転されてきた阪神~近鉄直通の快速急行のうち,土休日ダイヤで大部分を阪神本線も含めて8両編成とし,これにより尼崎での増結解放作業の省略により到達時間を短縮,そのため,ホーム延伸ができなかった芦屋が通過となるなど,変化が大きかったように思います。

【JR】2019年3月~JR神戸線ダイヤ

2019年3月16日ダイヤからJR神戸線で走る列車2題・・・
(相変わらず今更なタイミングですが・・・)

朝に上り1本と夕方に下り1本が姫路~大阪で運転されている特急「らくラクはりま」・・・

289系くろしお色 特急「らくラクはりま」

289系くろしお色 特急「らくラクはりま」

車両は交直流特急電車683系を直流専用とした289系。グリーンのラインを纏った特急「くろしお」用の6両編成。JR西日本の特急はヘッドマークがないのが残念・・・
この区間を走る定期の電車特急ってずいぶん久しぶり。

そして新快速のうち1日2往復に1両のみ有料座席サービス「Aシート」車を連結。

223系新快速Aシート車連結編成

223系新快速Aシート(後ろから9両目 窓下青帯車)

座席が確保されるわけではなく,乗って席が空いていたら有料で着席できるというもの。
私はJR西日本近郊型の転換クロスシートなら一般車のもので十分です・・・

【神鉄】2020年3月~新ダイヤ

神戸電鉄では2020年3月14日に3年ぶりのダイヤ変更が行われました。
今回は朝ラッシュ・昼間・夕方ラッシュのいずれも大きな変更がありました。

個人的に衝撃的だった変更があったのは昼間時間帯のダイヤ。

神戸電鉄2020年3月14日ダイヤ(昼間)

神戸電鉄2020年3月14日ダイヤ(昼間)

これまで新開地~西鈴蘭台で運転されていた列車が鈴蘭台~西鈴蘭台に短縮。
何が衝撃的だったかと言いますと,新開地~鈴蘭台のいわば本線部分でも削減されたことです。

粟生線系統の乗客減もさることながら,今年6月1日から北神急行が神戸市営地下鉄に移管され,運賃が大幅に下がることから,三田方面から神戸三宮方面への旅客が神鉄による新開地経由から北神経由に流れて乗客減が見込まれることもあるのでしょうか?

昼間の西鈴蘭台折返し列車は,折返し引き上げ線がある隣駅の藍那まで回送します。
営業運転区間の鈴蘭台~西鈴蘭台の営業キロは1.3km,回送区間の西鈴蘭台~藍那が1.7km。
営業運転区間よりも回送区間の方が長いパターンが定期的に多数あるというのも珍しいのでは?

また,粟生線で志染~粟生が昼間毎時1往復のみとなってしまっていましたが,志染折返し列車が三木まで延長されてこの区間は毎時2往復に増えたことも意外でした。
神戸電鉄公式発表で三木市の要望によるとのことですが,元々,志染折返しで1時間停車していたものを少し延長するだけですので,車両運用的には大きな影響がなく,あまりコスト増にならないのでしょうか?

なお,神戸鉄道資料館(本館)の「神鉄 車両とダイヤの歴史」の「神戸電鉄 2020年3月 ダイヤ変更」では,新旧ダイヤの変化が図で分かりやすいようにしたつもりですので,ぜひご覧ください。

【阪急】嵐山直通臨時「さがの」(2019年秋)

2019年秋の阪急電鉄嵐山直通臨時列車は,この年1月19日からの京都線新ダイヤに合わせて変更された2019年春の臨時ダイヤと同様に運転されました。
11月16日から28日まで,土曜日と休日には大阪梅田~嵐山を直通する快速特急が各日3往復,火曜日~木曜日には神戸線西宮北口~嵐山で直通特急が「京とれいん雅洛」により各日1往復運転されました。

土休日の嵐山直通臨時列車に掲出される「さがの」ヘッドマークは,春と同じデザインをベースとしながらも秋模様となりました。(春の「さがの」はこちら
昼間の間合い運用で嵐山線内(桂~嵐山)普通で運転される際もヘッドマークを掲出したままです。

阪急嵐山直通臨時列車さがの2019年秋8300系

【阪急】嵐山直通臨時列車「さがの」2019年秋8300系

嵐山線内は最長6両編成で,通常は6300系4両編成で運転されています。
行楽シーズン多客時に運転される嵐山直通臨時列車と,その期間中の嵐山線内折り返し普通列車は早朝・夜間を除いて6連で運用されています。近年は直通臨時列車を含めて京都線系で6連で運用されるのは殆どが8300系で,7300系が6連で運用されるのは非常に珍しいことでした。
同期間中の昼間に運転される線内折り返し列車2編成のうち,1編成は朝夕の臨時列車「さがの」に充当される3編成のうちの1編成の間合い運用,もう1編成はほぼ終日にわたり線内折り返し列車に運用される6連が充当されますが,今シーズンは7300系7321Fが後者に就きました。

阪急嵐山線内折り返し普通列車行楽シーズン6両編成 2019年秋7300系

【阪急】行楽シーズン嵐山線内折り返し普通列車6両編成(2019年秋7300系)

通常7321Fは大阪梅田方に7323-7353を増結した8連で本線運用に就いていますが,今春にも増結2連を切り放した6連で臨時直通列車「さがの」に充当されていました。しかし,この時はヘッドマークが掲出されているため前面の車番が隠れていましたが,今回は堂々と車番が見られる状態での運転となりました。

【阪急】嵐山直通臨時「さがの」(2019年春)7321×6R

2019年1月19日に阪急電鉄京都線のダイヤが変更されましたが,行楽シーズン臨時ダイヤも変更となり,嵐山への直通臨時列車が縮小されました。

平日は2018年春秋と同じく西宮北口~嵐山で直通特急が運転されましたが,車両は,休日ダイヤで梅田~河原町で快速特急として運転される京とれいん雅洛7006×6Rが使用され,グレードアップしました。

休日では嵐山直通列車は梅田~嵐山の快速特急「さがの」3往復となり,高速神戸との「あたご」・宝塚との「とげつ」・天下茶屋との「ほづ」・河原町との「おぐら」はなくなりました。

2019年春には7300系2+6の8連が久しぶりに分割されて6連となり,ヘッドマークも新しくなった「さがの」のうちの1往復に連日運用されました。

阪急嵐山直通臨時列車さがの2019年春7300系

【阪急】嵐山直通臨時列車「さがの」2019年春7300系

「さがの」に運用された7300系は7321×6Rで,昼間は嵐山線内折り返し列車にも入りました。

【阪急】京都線2019年1月19日ダイヤ改正ヘッドマーク

2019年1月19日(土)に阪急電鉄で京都線関連のダイヤ改正が行われました。
これを告知するヘッドマークが京都線の10編成に2019年1月7日から1月25日まで掲出されています。 (写真は京都線3323×8R)

阪急京都線2019ダイヤ改正ヘッドマーク付3323×8R

阪急京都線2019ダイヤ改正(2019年1月19日)ヘッドマーク付3323×8R

私が阪急京都線を利用するのは基本的に休日だけなので,休日ダイヤが気になるのですが・・・

梅田~河原町で運転されている休日定期運転の[快速特急],
旧ダイヤでは専用の6354F「京とれいん」編成で概ね2時間ごとに4往復運転されていましたが,
新ダイヤでは[快速特急A]3往復が増発され,昼間毎時1往復の運転となりました。
この[快速特急A]には6354F「京とれいん」編成が充当されるようですが,十三駅にホームドアが設置されると扉の位置が合わないためか通過扱いとなっています。(実際には一旦停車して扉を開閉せずに出発するようですが。)
従来からの定期[快速特急]は元神戸線所属の7006Fを改造する「京とれいん 雅洛」で運転されるようです。

6354F「京とれいん」編成は検査・整備のためダイヤ改正初日の1月19日から2月17日まで一般車両で代走,
7006F「京とれいん 雅洛」の運行開始予定2019年3月までは一般車両で代走とのこと。

ところで,春秋の休日に運転されていた嵐山直通臨時列車のうち天下茶屋~嵐山の[直通特急]「ほづ」の午前のスジが,増発された[快速特急A]のうちの1本とほぼ同じ時刻なのですが,どうするのでしょうか?

【阪急】宝塚線2018年7月7日ダイヤ改正ヘッドマーク

阪急電鉄宝塚線で2018年7月7日にダイヤ改正されることを告知するヘッドマークが,6月20日から宝塚線の10編成に掲出されています。

阪急宝塚線ダイヤ改正ヘッドマーク付6000×8R

阪急宝塚線ダイヤ改正(2018年7月7日)ヘッドマーク付6000×8R

梅田~箕面を直通する列車がほぼ壊滅的となってしまうようですね。

昔々,紅葉のシーズンの休日に運転された特製標識板を掲出した梅田~箕面の直通準急に乗って箕面に紅葉狩りに行ったことを思い出してしまった・・・

【神鉄】サントリーレディスオープン2017臨時延長運転

今年も六甲国際ゴルフ倶楽部で女子ゴルフトーナメント「サントリーレディスオープン」が開催されました。
期間中に運行される会場への送迎バスの発着地のひとつが神戸電鉄粟生線木津駅。

昨年までは昼間の急行が木津駅に臨時停車して約15分間隔の停車頻度を確保していましたが,今年3月からは同駅を通る列車そのものが30分間隔となってしまいました。

そのため,今年は西鈴蘭台行・発となった列車を臨時に押部谷まで延長運転して昨年までと同じ頻度が確保されました。

サントリーレディスオープン2017のため運転された押部谷行

【神鉄】サントリーレディスオープン2017のため運転された押部谷行

2017年は6月8日(木)から11日(日)まで開催され,当初計画では, 平日は土曜日・日曜日より少な目の本数を延長運転とすることが予告されていましたが,5月29日に宮里藍選手が引退会見を行ったことにより,同トーナメントに参加するのが最後となるため多くの観客が見込まれるためか,平日も土曜日・日曜日と同数の延長運転となりました。

押部谷行って,普段でも平日夕方以降に3本だけながら運転されているのですが,旧字体の字幕時代のものしか撮れていなかったので,昼間に順光で綺麗に撮れるということで行って参りました。

サントリーレディスオープンと言えば,かつて神鉄公園都市線に近いところで開催されていた2004年と2005年は,当時同線を主として走っていた2000系3連が宮里藍選手の笑顔を乗せて走っていました。
その様子はここをクリック!・・・

【神鉄】2017年3月~新ダイヤ

近年は5月や6月に行われていた神戸電鉄のダイヤ変更ですが,2017年は年度末の3月末に行われました。

例によって遅くなってしまいましたが,ダイヤ変更の内容をまとめました。

今回の最大の変更点は昼間時間帯のダイヤ。

神戸電鉄2017年3月25日ダイヤ(昼間)

神戸電鉄2017年3月25日ダイヤ(昼間)

2012年5月に粟生線一部列車の運転区間短縮により,志染~粟生で昼間の運転本数を概ね1/4にするという大胆な改革が行われました。
しかし,その後も粟生線の状況は芳しくないようで,今回,さらに志染折り返しの一部列車が西鈴蘭台折り返しとなる運転区間短縮が行われ,粟生線系統の1時間あたり片道本数は,
新開地~(4本)~西鈴蘭台~(2本)~志染~(1本)~粟生
となってしまいました。

昼間の西鈴蘭台折り返しへの対応として,ダイヤの関係で,既報のとおり藍那駅に折り返し設備が新設され,西鈴蘭台~藍那を回送して折り返しとなる形態をとっています。

藍那駅ホームから見る回送列車停車中の折り返し線

回送列車が停車中の藍那駅折り返し線(駅ホームから)

回送列車が停車中の神鉄藍那駅折り返し線

回送列車が停車中の神鉄藍那駅折り返し線(2017年4月)

新ダイヤについてもう少し詳しい内容は神戸鉄道資料館神戸電鉄「車両とダイヤの歴史」にまとめています。

上記のダイヤ変更により車両運用もそれなりに変更があると思われますが,特に気になるのは平日朝ラッシュ時にこれまで4両編成だった運用ひとつ分が3両編成になったものがあること。
押部谷7:09発→新開地7:46着~7:50発→小野8:53着~9:16発→新開地10:16着~・・・

第31回神戸電鉄粟生線活性化協議会の資料「平成29年度の協議会の取組方針及び重点事業(案)について」によると,2017年度に6500系2編成が新造される計画があると読め,この新造により廃車対象となるのは4両編成の車両という流れもあるように思えるのですが,果たして・・・

【神鉄】藍那駅折り返し設備新設工事(2017年1月)

神戸電鉄粟生線藍那駅付近で何やら工事中との情報をいただきましたので,行ってまいりました。

神鉄粟生線藍那駅付近の折り返し設備新設工事の様子

神鉄粟生線藍那駅付近の折り返し設備新設工事(2017年1月)

工事していたのは,粟生線複線化のために路盤工事まで済んでいた場所でした。
工事事務所も設置されており,その入り口の前に掲示されていたのが・・・

神鉄粟生線藍那駅付近の折り返し設備新設工事表示

神鉄粟生線藍那駅付近の折り返し設備新設工事表示

藍那駅折り返し設備新設工事とのこと。

神鉄粟生線藍那駅付近の折り返し設備新設工事の様子

神鉄粟生線藍那駅付近の折り返し設備新設工事(2017年1月)

藍那駅の粟生方から分岐して,上の写真に見える組み立て中の鉄筋のあたりまで線路が伸びてきて折返し線となるようです。

さて,どうしてここに折返し線が・・・という疑問の答えが,神戸電鉄から2017年1月13日に発表されたダイヤ変更のようです。
昼間の粟生線で,西鈴蘭台~志染で減便が実施され,現在,15分間隔で運転されているのが30分間隔となり,1時間に2往復が西鈴蘭台で折り返すことになるようです。
現在でも西鈴蘭台で折り返すことができるのに,なぜ藍那に折返し線が???と疑問が出てきます。それについては,具体的な時刻表が発表されるのを待ちたいと思います。

なお,1998年12月のこの付近の様子は・・・

1998年2月の神鉄粟生線藍那駅付近の様子

神鉄粟生線藍那駅付近の様子(1998年12月)

こんな感じでした・・・周辺の雰囲気は今も変わりないですね。

輸送力増強のために準備されていた場所が,輸送力縮小のために活用されることになるとは・・・皮肉なものです。