2015年12月26日の終電後に,阪急電鉄5100系が新開地経由(折返し)で阪神尼崎まで自力回送されたそうです。能勢電鉄譲渡に向けた改造のためと思われます。
阪急5108×8R(4+2+2編成)
今回は5108×8Rの4+2+2の編成。2両編成が2組含まれていることから,山下~妙見口と山下~日生中央の区間運転用1550-1500と1560-1510も置換対象ではないでしょうか。
阪急5108×8R 宝塚方5125×8(2+2+4編成)
例によってこの編成に関わる車両の変遷を纏めてみました。
先の2編成(5136Fと5146F)よりも編成替えが多く,関わる車両が多いのでややこしいかも・・・
この編成の最終形は
+5108-5658-5659-5109=5142-5141=5124-5125+
まず1971年7月に5124と5125が,
+5104-5654-5655-5105=5124-5674-5125+
の7連で京都線に配属されたそうです。
ほぼ同時期の1971年7月に5142と5141が,山陽須磨浦公園直通の連解編成の中で
+5140-5141=5142-5143=5110-5660-5661-5111+
として神戸線に配置されました。
1971年11月に5108×4が
+5108-5658-5659-5109=5114-5664-5665-5115+
で宝塚線に配置されています。
1972年に5104×7から5655を他編成に供出し,6連で神戸線に転属。
+5104-5654-5105=5124-5674-5125+
同じく1972年,宝塚線に5118×4を増備,5108と組ませて
+5108-5658-5659-5109=5118-5668-5669-5119+
となりました。
一時期,
+5108-5658-5659-5109=5120-5670-5119+
+5128-5678-5109=5118-5668-5669-5119+
の7連に組み替えられたようですが,1977年に
+5108-5658-5659-5109=5118-5668-5669-5119+
に復帰したようです。
1982年3月に阪急で初めての10両編成での運転が宝塚線で5100系を使用して始まることになり,
+5140-5141=5142-5143=5110-5660-5661-5111+
の5140×8が神戸線から転属し,=5142-5143=の順序を変えて
+5108-5658-5659-5109=5118-5668-5669-5119+
に組み込み,
+5108-5658-5659-5109=5118-5668-5669-5141=5142-5119+
の10両編成を組成。朝ラッシュ時に平井車庫を10連で出庫し,雲雀丘花屋敷発梅田行急行として運転,折返し回送で平井車庫に入庫するものでした。
なお,梅田方8連と宝塚方2連は必ずしもこの組み合わせとは限らなかったようですが,1984年に5118と5142を入れ替えて
+5108-5658-5659-5109=5142-5668-5669-5141=5118-5119+
となっています。
1988年に神戸線の5104FのT車1両が他編成と差し替えのうえ位置が変更され,
+5104-5654-5685-5105=5124-5125+
となっていましたが,1988年12月宝塚線ダイヤ改正で10連運用増加にともない宝塚線に転属,
=5124-5125+
が10連の宝塚方2連となりました。
1990年9月に表示幕化改造 内装化粧板張替,ローリーファン取付,非常通話装置取付を
+5108-5658-5659-5109=5142-5668-5669-5141=5122-5123+
の編成で施工,
また,1991年5月に同様の内容を
+5106-5656-5657-5107=5116-5666-5667-5117=5124-5125+
で施工されています。
各編成でこれらの改造が済んだ後は梅田方8連と宝塚方2連は必ずしもこの組み合わせとは限らなかったようです。
1997年に8040形2連3本が増備されると5100系の10連運用が減少。
2000年8月から9月にかけて,
+5108-5658-5659-5109=5142-5668-5669-5141=5124-5125+
+5106-5656-5657-5107=5116-5117=5122-5123+
に変更されました。(-5666-5667-は5000系リニューアルに供出)
2001年1月に宝塚線の5100系10連運用が消滅し,
+5108-5658-5659-5109=5142-5141=5124-5125+
となり,現在に至っていました。
なお,
-5668-5669-
は,一時休車となった後,神戸線に移籍するとともに5008Fのリニューアル用として5570形に編入,2002年10月に
5668→5588,5669→5589で
+5008-5508-5588-5558-5529-5509-5589-5059+
となりました。